« マルセル・デュシャンと日本美術! | トップページ | 五島美の‘東西数寄者の審美眼’! »

2018.12.10

根津美の‘新・桃山の茶陶’!

Img_0001     ‘鼠志野茶碗 銘山の端’(重文 17世紀 根津美)

Img     ‘黒織部茶碗 銘冬枯’(重文 17世紀 徳川美)

Img_0002     ‘織部松皮菱形手鉢’(重文 17世紀 北村美)

Img_0003     ‘耳付水指’(17世紀)

根津美で行われている‘新・桃山の茶陶’(10/20~12/16)をみてきた。過去の経験から根津美と五島美で開催されるやきもの展は決して見逃せない。予想通り、この展覧会も二重丸。集めてくる桃山期のやきものは流石と思わせるものばかりだった。

日本の美術館にある鼠志野茶碗でとびぬけていいのは根津美にある‘銘 山の端’と五島美の‘峯紅葉’(共に重文)。薄い青がじつに美しい‘山の端’にはやさしさと優雅さが満ち々ている。12/4まででていた国宝の‘志野茶碗 銘卯の花墻’とこの鼠志野があれば志野はもう満腹になる。

現代アートを思わせるモダンな模様が目を惹く‘黒織部 銘冬枯’にも魅了される。17世紀、美濃でやきものをつくっていた陶工は頭にはちょんまげをつけていたが、美に対するセンスは現代のア―ティストと変わらないほどの前衛芸術家。ちょっとやそっとでは叶わない。

昨年京都へ行ったとき、北村美へ出向き長年の思いの丈をはたしたのが‘織部松皮菱形手鉢’、また出会うとは想定していなかったが、Myカラーの緑に心が弾みそのユニークな菱形の造形に目は釘づけになった。隣にいたやきもの通は連れの女性に‘これが一番いい織部’と解説していた。その通り!

今回の収穫のひとつが伊賀焼の‘耳付水指’、下の方がぷくっと膨れた形は心地よいボリューム感がある。この力強さと伊賀特有の緑のビードロ釉が強く印象に残った。こういう個人が持っているいい茶陶をさらっと並べておくところが根津美のブランド力。満足度200%のやきもの展だった。

|

« マルセル・デュシャンと日本美術! | トップページ | 五島美の‘東西数寄者の審美眼’! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 根津美の‘新・桃山の茶陶’!:

« マルセル・デュシャンと日本美術! | トップページ | 五島美の‘東西数寄者の審美眼’! »