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2018.12.12

五島美の‘東西数寄者の審美眼’!

Img         長澤芦雪の‘降雪狗児図’(18世紀 逸翁美)

Img_0002     円山応挙の‘嵐山春暁図’(18世紀 逸翁美)

Img_0001     本阿弥光悦の‘黒茶碗’(17世紀 逸翁美)

Img_0003     尾形乾山の‘銹絵染付流水文手桶水指’(18世紀 逸翁美)

10年くらい前大阪の池田市にある逸翁美を訪問したことがある。でも、どの電車(阪急電鉄だろうが)に乗ってどこで降りたかは記憶が消えている。ここは阪急電鉄や宝塚歌劇団などをつくった小林一三(1873~1957)の屋敷だったところ。一三の雅号が逸翁(いつおう)だったため逸翁美という名がついている。

3日前の9日までこの逸翁のコレクションが五島美で披露されていた。特別展のタイトルは‘東西数寄者の審美眼’(10/20~12/9)、西のとびぬけた数寄者が小林一三なら東は東急電鉄をつくった五島慶太(1882~1959 雅号は古経楼)。二人が集めた絵画、書跡、茶道具などは並みのコレクターの財力と美意識なら手の届かないものばかり。とにかくスゴイ美術品が並んでいる。

五島美のものはこれまで何度も足を運んだからほとんどみている。そのため、お目当ては池田でみれなかった逸翁美の作品。もっともみたかったのが長澤芦雪(1754~1799)の‘降雪狗児図’、円山応挙(1733~1795)と芦雪の描いた可愛らしい仔犬の絵はたくさんみたが、どういうわけかこの降り注ぐ雪に遊ぶ仔犬には縁がなかった。やっと対面することができた!

応挙の‘嵐山春暁図’は情報ゼロだったので思わず‘こんないい応挙があったのか!’と小さな声でつぶやいてしまった。春桜のシーズンに京都に行くとこんなすばらしい光景に出会えるのだろうが、今は外国人が爆発的に増えているので新幹線に乗る元気はない。

本阿弥光悦(1558~1637)の‘黒茶碗’は運よく現地でお目にかかれたが、尾形乾山の‘銹絵染付流水文手桶水指’は展示なし。美術本のどこかに載っていたような気もするので目が釘づけになる。手桶に流水文の文様は豪華すぎるきらいもあるが、馴染んでしまうと心を軽やかにしてくれる。

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コメント

いづつやさん、こんばんは。
私も芦雪の「降雪狗児図」を見たくて五島美術館に行きました。厚塗りが印象的でした。
いづつやさんがおっしゃるとおり、五島美術館と逸翁美術館がタッグを組んだら、本当にすごい名品ばかりでしたね。久しぶりに見ているうちにドキドキするほとでした。
こういう共同企画はどんどんやってほしいです。

投稿: 上野東京ライン | 2018.12.13 01:28

to 上野東京ラインさん
芦雪の仔犬やっとみれました。一安心です。
こうしたコレクター自慢の美術品がガチンコで
コラボするのはたまりませんね。いい気分で
みてました。

投稿: いづつや | 2018.12.14 00:03

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