« 五島美の‘東西数寄者の審美眼’! | トップページ | 来年秋 京博で‘佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美’展! »

2018.12.13

何度見ても心を打たれる‘東山魁夷展’!

Img

Img_0001     ‘唐招提寺御影堂障壁画 濤声’(1975年 唐招提寺)

Img_0003      ‘フィヨルド’(部分 1963年 兵庫県公館)

Img_0002     ‘白夜光’(1965年 東近美)

Img_0004    ‘緑響く’(1982年 長野県信濃美 東山魁夷館)

パソコンがダウンしたため展覧会の会期中にアップできなかった‘東山魁夷展’(10/24~12/3)は10年ぶりに国立新美で開かれた。

大きな東山魁夷展に遭遇するのは今回が4度目。近代の日本画家で回顧展が何度も開かれるのは横山大観と東山魁夷。二人とも生涯つきあっていくことを決めている画家なので見逃さずに出かけてきた。前回の東山魁夷展は東近美、今度は国立新美。出品作は定番のものがずらっと並んでいるが、今回の目玉は唐招提寺御影堂の障壁画を再現展示し全部(1975年の一期と1980年の二期)みせていること。

オール障壁画のなかで一番惹かれているのが‘濤声’、描くのが大変難しい波をこれほどリアルに詩情性豊かに表現できるのだから東山魁夷の画業は神業的な高みに達している。TV東京の‘美の巨人たち’で2回にわたって障壁画を取り上げていたが、つくづくスゴイ画家だなと思う。

今年は5月に北欧を旅行したので‘フィヨルド’に熱く反応した。ノルウエーのソグネフィヨルドをクルーズしたとき、ガイドさんがこの絵に描かれた場所が‘サーグ滝(のこぎり滝)’であることを教えてくれた。東山魁夷とこの滝の迫力と美しさを共有できたことを喜んでいる。

フィンランドのクオピオの湖と森林を東山は2枚描いている。出品されている‘白夜光’と回顧展ではみたことがない泉屋博古館分館蔵の‘スオミ’。この2枚と国立劇場にある‘雪原譜’に魅了され続けている。同じ光景がどこまでも広がる静かで神秘的な北欧の大自然、また現地でみているような錯覚にとらわれる。

誰れもが知っている‘緑響く’は鏡のような湖面に映りこむ木々の風景が完璧に美しい。そして、そのひんやりとした自然のなかにとけ込む白い馬。ノルウエーで湖にできた鏡面対称風景をたくさんみたので、この絵がぐっと身近なものになった。

|

« 五島美の‘東西数寄者の審美眼’! | トップページ | 来年秋 京博で‘佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美’展! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 何度見ても心を打たれる‘東山魁夷展’!:

« 五島美の‘東西数寄者の審美眼’! | トップページ | 来年秋 京博で‘佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美’展! »