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2018.10.19

美術館に乾杯! テイト・ブリテン その九 

Img_0002    ダイスの‘ペグウェル・ベイ、ケント州’(1858~60年)

Img     フリスの‘ダービーの日’(部分 1856~58年)

Img_0003     ホイッスラーの‘ノクターン 青と金色’(1872~75年)

Img_0001  サージェントの‘カーネーション、ユリ、ユリ、バラ’(1886年)

海外の美術館をまわっていると日本ではほとんど知られていないその国の画家が描いたすばらしい絵に遭遇することがある。今年はデンマークとノルウェーの画家が目を楽しませてくれた。どこにでも絵の上手い人物はいるのだからそう驚くこともないのだが、そういう画家の存在を知るとまわりの人についしゃべりたくなる。

ダイス(1806~1864)の‘ペグウェル・ベイ、ケイン州ー1858年10月5日の思い出’は大変魅了された風景画。白い崖をみるとすぐ似たような絵を思い浮かべる。人物はでてこないがクールベとモネが描いた‘エトルタの断崖’。潮が干きごつごつした岩が現れた夕暮れの光景がとてもいい。そして画家の妻や子どもたちが前景に並らべる構図も秀逸。ダイスも右のほうに自分の後ろ姿をしっかり描き入れている。

フリス(1819~1909)の大画面作品‘ダービーの日’は日本画でいうと‘洛中洛外図屏風’みたいな作品。ダービーを楽しみにきた人々のいろんな表情が活写されている。若いカップルや紳士を気取った少年がいるかと思えが詐欺師みたいな男もいる。また、この画面の横では軽業師が芸を披露し、その息子はピクニックをする家族の食べ物を羨ましそうにながめている。風俗画と美人画をみるために絵をみているのでこういう絵にでくわすと心が弾む。

ホイッスラー(1834~1903)とサージェント(1856~1925)は本籍アメリカ、現住所イギリスの画家。4年前横浜美ですばらしいホイッスラー展があり代表作のひとつ‘ノクターン 青と金色 旧バタシー橋’が展示された。浮世絵が好きならすぐピンとくると思うが、広重の‘名所江戸百景 京橋竹がし’を引用している。画面の真ん中に橋げたをもってくる構図は西洋画に慣れた人たちは戸惑ったにちがいない。ゴッホもホイッスラーも浮世絵の虜になった。

サージェントの絵にも日本の提灯が描かれている。はじめてこの絵をみたとき嬉しかった。ええー、青い目の女の子が提灯で遊んでいる!。しかも日本人の琴線にふれる花がいっぱい。カーネーション、ユリ、バラ。サージェントはミレイの‘オフィーリア’の花を意識したかもしれないが、描き方は印象派的。この絵で一気にサージェントのファンになった。

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