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2018.10.04

2回目の‘歌川広重展’!

Img     ‘尾州有松絞店之図’(1830~44年)

Img_0001     ‘鯛 鯉 鰹’(1830~44年)

Img_0002     ‘古今浄瑠理尽 飛ら仮名盛衰記’(1846~48年)

Img_0003     ‘道中膝栗毛 参宮道白子’(1836~37年)

太田記念美で開催中の‘没後160年記念 歌川広重展’は後期(9/29~10/28)になり作品が全部入れ替わったので再度足を運んだ。出品されているのは全作品213点の半分ほど。前期同様すべて太田記念美のコレクション。ここは何度も通っているので馴染みの作品も多いが、そこは浮世絵の専門美術館。まだお目にかかったことのない風景画、美人画などがさらっと現れる。

歌川広重(1797~1858)は東海道の宿場や日本各地の名所をたくさん描いた浮世絵風景画の達人、その影響はヨーロッパの画家たちにも及んだ。ゴッホは前期に展示された‘大はしあたけの夕立’をまねて描いているし、モネは‘亀戸天神社’の太鼓橋が気に入り‘睡蓮’の連作でこのアーチ型の橋を描き入れている。

‘尾州有松絞店ノ図’は当時大繁盛した名古屋の有松絞の店から依頼されてつくったPRチラシのようなもの。店に立ち寄る旅人の多いこと。店先にならぶ籠が人気のバロメーターとなっている。依頼主の要求に200%応えた広重。現在生きていたら、売れっ子のクリエーターになれる。

花鳥画が会期を通じて17点並ぶ。まだみてなかったものでもっとも魅了されたのが‘鯛 鯉 鰹’。これは見事な魚の絵。ほかに龍、錦鶏、寿帯鳥、鴨、牡丹、猿、鹿が目を楽しませてくれる。

思わず足がとまったのが‘古今浄瑠理尽 飛ら仮名盛衰記’。国芳をおもわせる武者絵だが、松の木に登り琵琶湖の方をみている男の姿がじつにカッコいい。国芳がこれを見たら、‘広重、腕上げたなぁー、あせるぜ!’とつぶやいたかもしれない。

地下の展示室に飾られている戯画の数々が痛快!腹の底から笑えるのがユーモラスな‘道中膝栗毛 参宮道白子’、喜多さんの乗った馬の尻を馬方がぴしゃっとたたいたものだから馬は飛び出した。喜多さんはその動きについていけず落下。‘オイオイ、よしてくれよ、俺お客だよ’、と喜多さんは嘆くが、借金取りに馬をとられたら商売できなくなるので馬方は必死。こんなおもしろい絵を描いた広重に乾杯!

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