« 美術館に乾杯! テイト・ブリテン その二 | トップページ | 美術館に乾杯! テイト・ブリテン その四 »

2018.10.13

美術館に乾杯! テイト・ブリテン その三

Img_0003    ライト・オブ・ダービーの‘空気ポンプの実験’(1768年)

Img_0001    ライト・オブ・ダービーの‘ブルック・ブースビーの肖像’(1781年)

Img_0002     フュ―スリの‘短剣を奪い取るマクベス夫人’(1812年)

Img     スタッブズの‘馬に食らいつくライオン’(1769年)

画家に対する関心は作品をあるていどまとまった形でみないと本物にならない。ライト・オブ・ダービー(1734~1797)はイギリスの美術館をまわって作品の数が増えれば確実にのめりこむことはわかっている。そう確信させるのはラ・トゥールを彷彿とさせる‘夜景画’に心を揺すぶられているから。

ジョゼフ・ライトはバーミンガムから北へ50㎞くらいのダービーに生まれた。以前イギリスを仕事で回ったことがあり、ダービーはエディンバラへクルマで行く途中通ったかもしれない。この街にすごい画家がいたことを強く認識したのは6年前のこと。たしか国立新美であったエルミタージュ美展で‘外からみた鍛冶屋の光景’に大変魅了された。そしてライトはラ・トゥールの生き返りだなと、思った。

ライトに開眼するのが遅れたので、代表作‘空気ポンプの実験’はまだお目にかかってない。この美術館は数度訪問しているのにみたという実感がないのだから、チコちゃんから‘ボーっとみてんじゃねえよ!’と一喝されそう。次にロンドンへ行くことがあったら必見リストの最上位に載せておくつもり。

肖像画の傑作‘ブルック・ブースビー’は1998年のテイト・ギャラリー展(東京都美)に出品された。この人物はライトと同郷の作家でフランスの哲学者ルソーの親友だった。男性の肖像画としてはなにか違和感があるのは横向きに寝そべるポーズがまるで古典画の裸婦像を連想させるため。

スイス人のフュ―スリ(1741~1825)は24歳のときロンドンに渡り、そのあとずっとイギリスで暮した。この画家の作品には不気味さがまじっており怖いところがある。‘短剣を奪い取るマクベス夫人’は激しい場面が描かれている。スコットランド王を殺したマクベスが両手に血のついた短剣をもって‘ああー、大変なことをしてしまった、怖くてもう一度みにいくなんてできない’というと夫人は‘なによ情けないわね、短剣をよこしなさい’と言い返す。

動物画を得意としたスタッブズ(1724~1806)はナショナルギャラリーでも数多くみれるが、ここの‘馬に食らいつくライオン’ほど体がフリーズするものは並んでない。これほど体をよじっている馬はドラクロアの馬の絵と双璧をなす。

|

« 美術館に乾杯! テイト・ブリテン その二 | トップページ | 美術館に乾杯! テイト・ブリテン その四 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 美術館に乾杯! テイト・ブリテン その三:

« 美術館に乾杯! テイト・ブリテン その二 | トップページ | 美術館に乾杯! テイト・ブリテン その四 »