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2018.10.01

美術館に乾杯! テイト・モダン その十一

Img_0002     ガボの‘トルソのためのモデル’(1917年)

Img_0001      ムーアの‘横たわる人’(1938年)

Img      マリーニの‘騎馬像’(1947年)

Img_0003     ジャコメッティの‘ディエゴの胸像’(1955年)

ロシアの彫刻家で構成主義にも参加したガボ(1890~1977)は作風をいろいろ変えていく。27歳のときの‘トルソのためのモデル’はパッと見るとキュビスム風の彫刻、キュビスムはモチーフを角々した部分を寄せ集めて形にするのでボール紙は最適の材料。時間をかければ上出来のコピーができそうな気もする。

ムーア(1898~1986)の抽象彫刻で印象深いのは熱海のMOA美でみたもの。そして、近くの箱根にある彫刻の森美でもムーアはお馴染み。ムーアが自分の様式を確立するのは1930年代、イギリスの海岸で偶然拾った小石に開いていた穴に閃いたという。

‘横たわる人’には何カ所か穴が開いており、ムーアは人物の胸や膝を山に見立てる。使った緑石に穴を開けて人物と風景を融合してしまった。こういう発想はなかなか生まれてこない。アートはつくづく奥が深くおもしろいなと思う。

イタリアのマりノ・マリーニ(1901~1980)の‘騎馬像’はこれまで数回みたことがある。そのたびに馬と乗っている人のなんとも悲しそうな表情が目に焼きつけられる。マリーニは第二次世界大戦中、空襲にあい馬に乗って村から逃げていくイタリアの農民の姿をモチーフにしていろんなヴァージョンを制作した。胸を打つ作品。

昨年は国立新美でとてもいいジャコメッティ展があった。収穫はこれまで見たことのない大きな作品と歩く犬の彫刻だったが、定番の弟のディエゴの胸像も出品されていた。この作品は正面より横からみるほうがディエゴと対面しているような感じになる。

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