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2018.10.26

美術館に乾杯! テイト・ブリテン その十四

Img    ペップワースの‘ぺラゴス’(1946年)

Img_0001     ニコルソンの‘1935(白いレリーフ)’(1935年)

Img_0003     ナッシュの‘メガリスの等価物’(1935年)

Img_0002     クラッグの‘北からみたイギリス’(1981年)

名の知れた女性の現代ア―ティストですぐ思いつくのは絵画ならアメリカのオキーフとフランケンサーラー、メキシコのフリーダ・カーロ。そして、彫刻の世界ではイギリスのバーバラ・ヘップワース(1903~1975)とフランスのニキ・ド・サンファル。

テイト・ブリテンにあるヘップワースの‘ぺラゴス’は丸い造形がとても印象的な彫刻。これは作家のアトリエからながめた大西洋から霊感をうけてつくられた。穴の開いた部分の海をつつみこむように伸びた腕の先から反対側にむかって弦が張られている。この弦がなんともユニークで癒される。

モンドリアンから強い影響をうけたベン・ニコルソン(1894~1982)は幾何学的抽象の創作に大きな足跡を残した。コートールド美にはモンドリアン風の彩色画もあるが、ニコルソンのイメージはホワイトレリーフでできあがっている。アッシリアの獅子とかミケランジェロの聖母子などレリーフには魅力を感じているので、この浅くへこんだ円に強く惹かれる。

ポール・ナッシュ(1889~1946)の‘メガリスの等価物’は現代的な風景画だが、中央の円柱や壁はストーンサークルがモチーフになっている。ナッシュはこの巨石に魅惑されたらしい。幾何学的なフォルムで構成された画面だが、冷たい感じがなく太古の人類の営みに想像が膨らむ。ホックニーもみてて心が休まる抽象的な風景画を描いており、ターナー、コンスタブルという風景画の巨匠を輩出したイギリス絵画の力を感じさせる。

トニー・クラッグ(1949~)の‘北からみたイギリス’は作品に最接近してみないとその突飛なアイデアが楽しめない。左にいるクラッグも大きなイギリスの地図もじつは街で拾った色つきプラスティックのゴミで描かれている。イギリスの国土を見慣れた角度からのものにせず横に寝かせる発想は普通の人からはでてこない。

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