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2018.09.15

美術館に乾杯! ポンピドー・センター その二十四

Img_0003     ポロックの‘絵画(黒、白、黄、赤とシルバー)’(1948年)

Img_0001    ロスコの‘No.14(暗色の上のブラウン)’(1963年)

Img     ニューマンの‘エリコ’(1968~69年)

Img_0002     ケリーの‘イエロー・レッド・カーブ’(1972年)

2008年からはじまったアメリカの美術館めぐり、主要な美術館を訪ねる回数が増えるとともにアメリカ人作家が生みだした現代アートにもだんだん目が慣れてきた。彼らの作品の特徴のひとつが画面のサイズがとても大きいこと。

その代表が抽象表現主義のポロック(1912~1950)。アクションペインテイングのイメージは落ち着いてみれないほど荒々しくカオス的。ところが、不思議なもので何度もこの大画面の前に立つとドロッピングによって生まれた細い線の重なりが局地的にきりっとした色彩美を生み出していることに気づく。ポンピドーにある‘絵画(黒、白、黄、赤とシルバー’もそれを感じさせてくれる。

ポロック同様、人気の高いロスコ(1903~1970)は輪郭がぼんやりした四角形の色面を地の色に重ねるのが特徴。それによって浮き上がってくる色はいろいろあり、ここでは重たい色にブラウンの組み合わせになっている。画家の気分によってこの色面は変わるが、ロスコ芸術に嵌るのはこういう暗色系かもしれない。

ロスコの色面は画面の上下に並んでいるのに対し、ニューマン(1905~1970)の画面はいろんな色で描かれた垂直の縞模様(ジップ)で左右に分けられる。画面の形は横か縦にのびる長方形だが、ポンピドーにあるのは珍しく三角形。その頂点から下にまっすぐ引かれた赤の線の強いこと。この赤により画面に崇高さが生まれている。

アメリカの美術館に足を運んだことでそれまで知らなかった才能豊かな画家たちに遭遇した。ケリー(1923~2005)もそのひとり。‘イエロー・レッド・カーブ’は明るい黄色と赤が目に沁みる作品。逆三角形を黄色と赤にわける境界線がわずかに弧を描いているため立体的な形になり動きがでている。これが楽しい。

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