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2018.09.29

美術館に乾杯! テイト・モダン その九

Img_0002     マレーヴィチの‘ダイナミック至高主義絵画’(1915年)

Img     アルバースの‘正方形への讃美’(1964年)

Img_0001     カンディンスキーの‘コサック兵’(1911年)

Img_0004     リヒターの‘ジョンストリート’(1988年)

純粋な抽象絵画の美にとりつかれるというちょっとおおげさな言い方をしてみたくなる画家が3人いる。カンディンスキー(1866~1944)、マレーヴィチ(1878~1935)、そしてクプカ(1871~1957)。このなかでまだ回顧展に遭遇していないのがマレーヴィチ。いつかマレーヴィチにかこまれてみたいが、夢のままに終わるかもしれない。

これまでお目にかかったマレーヴィチの痺れる作品はMoMAにある‘至高主義絵画’、この絵同様みてて気持ちがよくなるのがテイトの‘ダイナミック至高主義絵画’、画面に浮遊するように置かれているのは幾何学な図形の基本である正方形、長方形、円、三角形。

その大きさは意識的に不揃いにして一つ一つの形に個性を持たせている。さらに巧妙なのが並べ方、決して横や縦に真っすぐ置かず微妙にずらしたり斜めに傾けている。色彩のバランスもよくハーモニーがありリズミカルな印象を与える。

アルバース(1886~1976)は正方形の画家。色合いは二つのタイプがあり、同じ色のグラデーションにより正方形のサイズを変えてみせるのと違う色で形を重ねていくのがある。‘正方形の讃美’はMyカラーの黄色なので食いつきは大変いい。

カンディンスキーが抽象絵画へ踏み出すのはマルクらと‘青騎士’を結成した1911年あたりから。‘コサック兵’はその頃の作品で音楽を色彩で表現するという新機軸をうちだした。カンディンスキーはクラシック音楽が大好きで音楽と絵画の融合を抽象絵画という形で表現した。音楽は音で感情を表現する芸術だが、感情は色彩と強く結びついている。だから、カンディンスキーは色彩の力に心をこめた。

リヒター(1932~)が1980年代に描いた作品は色彩の乱舞が強烈で強く印象に残る。‘ジョンストリート’はロンドン絵画’の一枚、一見すると色のついた雨が激しく降っているのをすりガラスをとおしてみている感じ。ときどきガラスにぶつかるのでしぶきが飛び散ったり、雨の跡が曲がったりする。

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