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2018.09.16

美術館に乾杯! ポンピドー・センター その二十五

Img_0003     デ・クーニングの‘女’(1952年)

Img_0001     ゴーキーの‘風景ーテーブル’(1945年)

Img     フランシスの‘魅力的な青の中で’(1955~57年)

Img_0002  トゥオンブリーの‘パトロクロスの死を悼むアキレウス’(1962年)

デ・クーニング(1904~1997)の‘女’シリーズをはじめてみたのは1993年上野の森美で開催されたMoMA名品展。激しい線で表現された女はまるでギャク漫画にでてくる人物のよう。抽象画といっても顔はすぐイメージできるのでとっつきは悪くない。大きな目と突き出た歯は一度みたら忘れようがないほど強烈なインパクトをもっている。

アルメニアに生まれ迫害を逃れてアメリカに移ったゴーキー((1904~1948)はアメリカの美術館をまわるとよく遭遇する。その画風は抽象表現主義とシュルレアリスムが合体したような感じ。‘風景ーテーブル’は色彩に目をそらさせないほどの強さがみられるが画面のところどころにミロを思わせるコミカルなモチーフがでてくるので緊張とリラックス感が半々といったところ。

サム・フランシス(1923~1994)の回顧展にめぐりあうことを夢見ているがなかなか実現しない。出光美や東京都現美に大きな作品があるからこれに海外の美術館が所蔵するものを加える、国立新美あたりは展示室が広いのでうってつけの美術館なのだが、、このときポンピドーの大作‘魅力的な青の中で’はもちろん含まれる。ポロックのドリッピングやスティルの抽象表現の影響をうけただけでなく、日本に滞在し余白や墨のにじみなども吸収したフランシス。まとまった形でみれるようミューズにお願いし続けている。

サイ・トゥオンブリー(1928~2011)の作品にはプッサンの絵のような名前ががついている。題材はホメロスのイリアスからとった‘パトロクロスの死を悼むアキレウス’。この作家の絵にでてくる落書きのような頼りない線は島の岩場にゆらゆら漂う海藻のイメージ、それにたいそうなタイトルをつけるのがトゥオンブリー流。死がもたらす果てしない悲しみがじわーと伝わってくる。

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