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2018.09.28

美術館に乾杯! テイト・モダン その八

Img_0002     バッラの‘抽象的速度’(1913年)

Img     ドローネーの‘いっせいに開かれた窓’(1912年)

Img_0001     モンドリアンの‘赤のコンポジション’(1935年)

Img_0003     ニコルソンの‘1934(ホワイト・レリーフ)’(1934年)

未来派のバッラ(1871~1958)やボッチョー二(1882~1916)、セヴェリーノ(1883~1966)に大変魅了されている。そのきっかけとなったのは日本であったMoMA展(1993年 上野の森美)、これでガツンとやられ、その後ローマの国立近代美やヴェネツィアのグッゲンハイムでも楽しませてもらった。

3人のうち有名なブランド現代美術館でたいていお目にかかれるのがバッラ、テイトにあるのは‘抽象的速度’、これは自動車のスピードの美を表現した3連作の一つでクルマが疾走するときまわりの風景が変わっていく様子を青と緑を使い丸みをもったシャープな線で見事に描いている。

ドローネー(1885~1941)の‘いっせいに開かれた窓’はだまし絵のようなところがある。にじみのある色の短冊をペタペタ貼ったみたいな画面の中央をじっとみていると先が細くなった緑の三角形が浮かんでくる。これはエッフェル塔。そう、ドローネーが何度も描いたパリのシンボル。抽象画に突き進んでいるが、具象へのこだわりはまだ残っている。このモザイク状の形のあと抽象どっぷりの‘円形のフォルム’へと進化していく。

同世代のイタリア人のバッラがスピードの表現に新しい絵画を求めたのに対し、オランダのモンドリアンは動き消して画面を交差する水平線と垂直線やそれによって生まれる正方形や長方形によって構成した。1935年に描かれた‘赤のコンポジション’で使えれている色は赤だけ。赤の色面をどこにするかは何回もシミュレーションしたのだろうが、たしかに上の左隅がもっともしっくりいく感じ。

イギリスのベン・ニコルソン(1894~1982)は1934年パリでモンドリアンと出会い、このホワイトレリーフをはじめた。マホガニーの板に雪や雲から霊感を得た白を着色し円や正方形をフリーハンドで象っている。また、ニコルソンはモンドリアンのコンポジションを消化して比較的地味な色合いの四角形で構成された独自の幾何学模様の作品も手がけている。

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