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2018.09.23

美術館に乾杯! テイト・モダン その三

Img     マティスの‘カタツムリ’(1953年)

Img_0001_2     レジェの‘曲芸師と妻’(1948年)

Img_0003     シャガールの‘横たわる詩人’(1915年)

Img_0002_2     デ・キリコの‘詩人の不安’(1913年)

マティス(1869~1954)が体調がすぐれなかった晩年にてがけた切り紙絵の魅力にとりつかれている。そのなかで抽象性が高い作品がテイト・モダンにある‘カタツムリ’、亡くなる一年前の作品で赤や青や緑などの矩形がどうみてもカタツムリのイメージとつながらない形で円をつくるように配置されている。

切り紙絵で惹かれているのは‘ジャズ’を横におくと、この絵と未見の‘王の悲しみ’(ポンピドー)と‘ズルマ’(コペンハーゲン国立美)。北欧旅行で‘ズルマ’と会う予定だったが姿をみせてくれなかった。残念!世の中、そうそう思い通りにはいかないもの。

レジョ(1881~1995)の‘曲芸師と妻’はアクロバットをする姿が造形的みるとかなりヘン。彫刻のような手足はそうとう太いので異様な恰好にうつる。すぐ、ボスの怪奇画に登場する胴体がなく顔の下にくっついた足で動きまわるお化けを連想した。

シャガール(1887~1985)の‘横たわる詩人’も一度見たら忘れられない絵。画面の下に横たわる詩人の足の長いこと!シャガールは身体を分離させたり伸び縮みさせるのが得意。小さい頃、巨人ガリバーは夢物語の象徴のような存在だった。だから、シャガールの夢の話も足の長い詩人がたちどころにガリバーを呼び寄せる。

シャガールが描く詩人は田園で理想的にくらしているので悩みはないだろうが、形而上絵画のデ・キリコ(1888~1978)にかかると詩人は不安につつまれる。いつのも人気のない静かなイタリアの広場には石膏の裸婦像がおかれている。そして、その横にどういうわけか食欲をそそるバナナ。美味しそうなバナナを前にして詩人は何が不安なのだろうか。

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