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2018.08.14

美術館に乾杯! パリ ピカソ美 その一

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Img_0002     ‘自画像’(1901年)

Img_0003     ‘肘掛け椅子に座るオルガ’(1917年)

Img_0004     ‘水浴の女たち’(1918年)

Img_0001     ‘海辺を駆ける2人の女’(1922年)

バルセロナにあるピカソ美はずいぶん前に出かけたため美術館のイメージがほとんど消えているのに対し、1991年に訪問したパリのピカソ美については建物の輪郭が薄くは残っている。この美術館は2008年に改修工事をし装いを一新したそうだから、次に行ったときははじめての美術館のように映るかもしれない。

ピカソ(1881~1973)は古典絵画のダ・ヴィンチ同様別格扱いの画家なので、日本でも繰り返し回顧展が開催される。2004年には東京都美、そして2008年には国立新美&サントリー美でいずれもパリのピカソ美のコレクションによる特別展が開かれた。2008年のときは2館で200点以上出品されるなどかつてない規模のピカソ展となった。

こうした度重なる展覧会によりピカソ美にある主要な絵画や彫刻はほとんどやって来た感じがする。だから、現地では一度しか足を運んでないのにこの美術館との距離感はないといっていいほど。多くの作品を見ることができたので心にとまった絵を選ぶのに時間はかからない。

キュビスムのピカソとは違う作品で最も魅了されているのはやはり‘青の時代’に描かれた‘自画像’、はじめてみたときは20歳のピカソにはとても思えなかった。この風貌はどうみても30歳はこえている。頬がこけているのは当時困窮していたためだろう。この絵は勿論Myピカソベスト5に登録している。

‘肘掛け椅子の座るオルガ’も魅了される一枚。画家は愛する人を描くときは特別熱が入る。ピカソも例外ではない。ロシア人のオルガは野人ピカソにとっては敷居の高い女性であり彼女への愛情は長く続かなかったがとてもいい肖像画を残した。

‘水浴の女たち’をみているとある絵が目の前をよぎる。それはNYのグッゲンハイムにあるアンリ・ルソーの‘ラグビーをする人々’。顔を上にむけ体をくねらせてる女や寝そべっている女の姿がラグビーに興じる男たちの動きにとてもよく似ている。ピカソはルソーを敬愛していたからちゃっかり真似たにちがいない。

人体のダイナミックな動きに惹きこまれるのが‘海辺を駆ける2人の女、この動的表現は広大な海を背にして生じてくる感情の高まりであり、彫刻を思わせるような極端に太い手足を動かすことであふれる生命力を表現している。

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