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2018.08.12

美術館に乾杯! トレドのエル・グレコ

Img     マドリードの南70㎞に位置するトレド

Img_0002     ‘聖衣剥奪’(1577~79年 トレド大聖堂)

Img_0001     ‘オルガス伯爵の埋葬’(1586~88年 サント・トメ聖堂)

Img_0004     ‘無原罪の御宿り’(1607~13年 サンタ・クルス美)

Img_0003  ‘コバルービアスの肖像’(1580~1600年 エル・グレコ美)

世の中にはスペインを愛する人がたくさんいる。昔一緒に仕事をした同僚にも会社を辞めてスペインに語学留学した女性がいる。そういう筋金入りのスペイン派ではないが、これまで運よく6回訪問する機会があったからお酒が入るとスペイン話も長くなる。

1983年はじめてのスペインはクルマで出かけたバルセロナだったが、同じ年マドリードも訪問した。そのころは絵画への関心は普通の観光客と同じレベル。でも、パリのルーブルと同じでプラドへの期待値は高かった。だから、美術の本に載っているベラスケスやゴヤの名画の前ではわけもなく感動した。これがあの‘ラス・メニーナス’、‘裸のマハ・着衣のマハ’か!

もうひとり印象に残っているスペインの画家(生まれはギリシャだが)はエル・グレコ(1541~1614)、しかしこの画家については観光バスツアーに参加して足をのばしたトレドの聖堂にサプライズの絵が待ち受けていた。1時間もすれば到着するトレドの街は細い道が迷路にようにのびているので、ガイドさんの後をしっかりついて行かないとお目当てのトレド大聖堂やサント・トメ聖堂にたどり着けない。

この2つの聖堂にグレコの最高傑作がある。キリストの着ている赤の衣服がどーんと目に飛び込んでくる‘聖衣剥奪’、大聖堂自体も一見に値するすごい聖堂で外観も内部も見どころは多いが、聖具室を飾るこのグレコの祭壇画の放つ磁力の強さは半端ではない。

そして、サント・トメ聖堂へ移動すると再度すごい絵と対面する。荘厳な空気につつまれた‘オルガス伯爵の埋葬’、グレコの描く宗教画はとても純粋でそして深い。画面を上下で天国と現世に分け、地上界ではトレドの守護聖人がオルガス伯爵を葬る奇跡が描かれている。晩年のラファエロがこれをみたら裸足で逃げるかもしれない。

この2点に遭遇してグレコがぐっと近くなり一生忘れられない絵になった。そして5年前、トレドにあるもうひとつの傑作が日本にやって来た。‘無原罪の御宿り’。飛び上がるほど嬉しかった。東京都美のグレコ展にはエル・グレコ美(グレコが住んでいた家)が所蔵するとてもいい‘ディエゴ・デ・コバルービアスの肖像’も出品されていたのでもうトレドは行かなくてもいいかなと思った。

次のスペイン旅行は北のルートをまわることにしているが、マドリードは起点になるので3度目のトレドも計画している。そのときは残っているグレコを全部みるつもり。

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