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2018.08.28

美術館に乾杯! ポンピドー・センター その六

Img     シャガールの‘ロシアとロバとその他のものに’(1911年)

Img_0001     シャガールの‘杯をかかげる二重肖像’(1917~18年)

Img_0002     デュフィの‘旗で飾った通り’(1906年)

Img_0005     ドローネーの‘詩人フィリップス・スーポー’(1922年)

印象派以降に登場し新しい絵画の創造に強い力を発揮し画壇をリードしたのはピカソ(1881~1973)とマティス(1869~1954)とシャガール(1887~1985)の3人。小さい頃美術の本をみて画家の存在がとても大きく感じられたという思いがあるので、ポンピドーで彼らの作品に遭遇するとなにか特別の絵をみている気になる。

シャガールの作品はポンピドーにたくさんあるが、過去に何度も日本でシャガール展が開かれたおかげでもうみるものがないのではという感じ。図録をチェックすると2002年には東京都美になんと41点もやって来た。数が多いのでポンピドーの展示室に飾ってあるのはその一部。

人気の作品は‘ロシアとロバとその他のものに’と‘杯をかかげる二重肖像’、どうしてこんな絵が描けるのかびっくりするのが‘ロシアとロバ’、夜空に浮かぶ女性の首は身体から分離しているのだからスゴイ。江戸の絵画の髑髏ッ首を連想する。赤いロバだって屋根の上にいるのだからわけがわからない。

‘杯をかかげる二重肖像’はとてもおもしろい絵。シャガール夫妻の幸せ気分が跳びはねたため二人はガリバーのような巨人になってしまった。背景にみえる橋や教会、建物の小さいこと。でも、普通ならシャガールがベラを肩車するところだが、この絵は逆。シャガールには計算があってみる者の視線がまず女性に向かうようにしたかったのだろう。主役は自分ではなくベラだと。

フランスの国旗、三色旗が何本もはためくデュフィ(1877~1953)の‘旗で飾った通り’が描かれたのは1906年、ポンピドーの図録‘20世紀美術の100選’(2010年制作)はこの絵からスタートする。旗がこれほどインパクトがある作品はモネの‘モントルグイユ街、1878年パリ万博の祝祭’とこれが双璧。

シャガール同様、パリの象徴的な風景であるエッフェル塔を何度も描いたドローネー(1885~1941)、‘詩人フィリップス・スーボー’は明るい色彩で彩られ円を多用した抽象絵画に移行する前の作品。家の外のエッフェル塔が傾いているだけでなく、部屋の柱もシュールぽく表現され真直ぐのびていない。

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