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2018.08.29

美術館に乾杯! ポンピドー・センター その七

Img_0001        ブラックの‘ギターを持つ男’(1914年)

Img     グリスの‘朝食’(1915年)

Img_0002     リプシッツの‘ギターを持つ水夫’(1917~18年)

Img_0003     ブランクーシの‘接吻’(1925年)

20世紀に入り伝統の美術にとらわれない表現スタイルが百花繚乱のごとく生まれてきた。そのど真ん中にいたのがピカソ(1881~1973)とブラック(1882~1963)がはじめたキュビスム。二人は同じような作品を描いたのでどっちのほうがいいという感覚はない。

ブラックの‘ギターを持つ男’の謎解きには一つコツがある。キュビスムではモチーフを部分々をいろん視点からみて形変えそのあとそれらを再構成するから、なにか痕跡のある部分が目にとまればしめたもの。一つ二つみつかればそれで十分。ほかのパーツは忘れていい。

この絵では上のほうに箱のような形をした顔の左半分がみえる。そして、視線を下げるとちゃんとギターがある。あとは何にでもイメージは膨らむ。男の体が洗濯板(昔のものだが)が何枚も重なっているようにみえるのはギターの音色が空気の振動と重なるから。

ピカソと同郷のスペイン画家グリス(1887~1927)は総合キュビスをさらに進化させ、朝食という日常のひとコマをテーマにしている。画面のどこに焦点をあてるとみやすいかは人それぞれ。とりあえずは黄土色の部分の丸いグラスや皿たりがとっかかりになりそう。切り貼りされた緑の新聞は朝食のとき欠かせないアイテム。はじめにテーブルにつくのはやはりこの家の主人だろうか。

キュビスムに影響を受けた彫刻家リプシッツ(1891~1973)は先人に習って‘ギターを持った水夫’をつくりあげた。キュビスムは角々とした形の重なりあいで構成されるだから、こうした立体の彫刻ではキュビスムの本領が発揮しやすい。だが、水夫はイメージしにくい。ギターの弦と水夫の手はとらえたような気がするが、、、

リプシッツにくらべればとてもわかりやすいのがルーマニア出身のブランクーシ(1876~1957)の‘接吻’、ユーモラスでプリミティブな味をだしているこの石像は今は休館しているブリジストン美へ行くたびにながめていたので愛着がある。ところで、新しいブリジストン美はいつ開館?来年、それともオリンピックの年?

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