« 美術館に乾杯! 王立サン・フェルナンド美術アカデミー | トップページ | 納涼アート! 花火 »

2018.08.01

美術館に乾杯! サン・アントニオ・デ・ラ・フロリダ礼拝堂

Img_0001      マドリード サン・アントニオ・デ・ラ・フロリダ礼拝堂

Img     ゴヤの天井画‘パドヴァの聖アントニウスの奇跡’(1789年)

Img_0002     ‘パドヴァの聖アントニウスの奇跡’(部分)

Img_0003     ‘パドヴァの聖アントニウスの奇跡’(部分)

Img_0004    右下のルネッタに描かれた天使

マドリード観光の目玉のひとつになっている王宮の最寄りの駅プリンシペ・ピオから歩いて5分くらいのところにあるのがサン・アントニオ・デ・ラ・フロリダ礼拝堂。ここにゴヤ(1746~1828)が1798年に4ヶ月で描き上げたフレスコの天井画‘パドヴァの聖アントニウスの奇跡’(直径5.8m)がある。

プラドで‘裸のマハ・着衣のマハ’や不気味な‘黒い絵’などたっぷりゴヤをみて、昨日紹介した王立サン・フェルナンド美術アカデミーへ足を運ぶとさらに13点が待ち受けてくれて、最後はゴヤが眠る霊廟があるこの礼拝堂ですばらしい天井画と遭遇する。まさにマドリードはゴヤ尽くしの街。

描かれている‘パドヴァの聖アントニウスの奇跡’というのはこんな話。聖アントニウスの父があろうことか殺人の罪をきせられる。そこでアントニウスは無実の罪をはらすため殺された男を生き返らせて真犯人を聞きだす。一番目の部分画像で黄色い修道姿で立つのが聖アントニウス。そして、右の目を閉じた老人が父親。

聖アントニウスのお陰で奇跡的に息をふきかえし真犯人を告げるのが両手をあげた女性の横にいる裸の男。すると聖人の後ろから背をむけて逃げ出す男がいる。この黒い帽子を被り黄色い服を着た男が犯人。聖人、父親、真犯人が皆黄色い服を着ているのは奇跡の場面を見る人にくっきり印象づけるため。色使いが良く考えられている。

この絵で目が点になるのは欄干のまわりにいる子どもや女性たちがこちらにとびだしてくるように描かれていること。まるでマンテーニャの短縮法を使っただまし絵をみているよう。エル・グレコも教会に飾る絵を描くときは信者が下から仰ぎ見ることを想定して人物の形を変形させているが、ゴヤにもこうした配慮が頭にあったのかもしれない。

単眼鏡をとりだして天井画全体をじっくりみたが、右下のルネッタのところにとても美形の天使がいることに気づいた。ゴヤの描く女性の肖像画をいろいろみたが、びっくりするほど顔が整った綺麗な女性によくでくわす。フランス人形みたいな大きな目が忘れられない。ゴヤの女性画に乾杯!

|

« 美術館に乾杯! 王立サン・フェルナンド美術アカデミー | トップページ | 納涼アート! 花火 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/65878/67011108

この記事へのトラックバック一覧です: 美術館に乾杯! サン・アントニオ・デ・ラ・フロリダ礼拝堂:

« 美術館に乾杯! 王立サン・フェルナンド美術アカデミー | トップページ | 納涼アート! 花火 »