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2018.07.21

美術館に乾杯! ティッセン・ボルネミッサ美 その九

Img     カンディンスキーの‘明るい卵のなかに’(1925年)

Img_0005     バッラの‘ダイナミズム’(1915年)

Img_0001     マルクの‘夢’(1912年)

Img_0002     ファイニンガーの‘背の高い男’(1907年)

ヴァリエーションがいろいろある抽象絵画で画面のなかにすっと入っていけるのは構図がシンプルでシャープな色使いで仕上がっている作品。ティッセンにもカンディンスキー(1866~1944)のそんな絵が展示されていた。

タイトルにある黄色い丸い卵のなかに秩序を失わないようバランスをとって配置された黒と赤の細い断片が浮き上がっている。抽象画でもこういう具象のもつ形の力から解放され幾何学的なフォルムがのびやかに変化している作品だと脳は素直に美しいと感じる。

バッラ(1891~1958)はイタリア未来派の中心メンバー、未来派には強い思い入れがありローマの国立近代美やNYのMoMAにでかけそのスピード感にあふれる画風を楽しんできた。ここではセヴェリーノとバッラに遭遇した。‘ダイナミズム’は現代彫刻をみているような錯覚にとらわれる作品。量感のある太い管がいくつも絡み合い奥行きのある空間をつくりだしている。色の主役は黒、赤や青をコントロールし色彩のコラボを演出している感じ。

カンディンスキーとマルク(1880~1916)は‘青騎士’の同志。カンディスキーは美しい抽象絵画にむかって突き進んで行ったのに対し、マルクは好きな動物を描き続けた。‘夢’では中央の裸婦を黄色のライオン、青と橙色の馬が囲んでいる。黄色の牛はグッゲンハイムでお馴染みだが、これがライオンに変わるとは。

ファイニンガー(1871~1956)はドイツ系アメリカ人の息子、生まれたのはNYだが6歳のときドイツに移った。壊れたガラスの鋭角的な線をイメージする建物を描いた作品が多いが、漫画も描いていたのでアルルカンやこの‘背の高い男’のようなぐっと砕けた風俗画っぽいものもある。痩せた男の体の長いこと!建物の高さまであり、両足の間に普通の男が歩いている。

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