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2018.07.16

美術館に乾杯! ティッセン・ボルネミッサ美 その四

Img     ハルスの‘風景の中の家族の肖像’(1648年)

Img_0003    ヴァトーの‘満足なピエロ’(1712年)

Img_0002     ゴヤの‘パケーテ親爺’(1820年)

Img_0001     フリードリヒの‘復活祭の朝’(1828~1835年)

西洋美術史に登場する画家が生存した時期を頭のなかに入れるのには時間がかかる。気になる画家については生まれた年や亡くなった年をインプットされていても、作品をみる機会が少ない画家の場合はそのつどメモの助けをかりることになる。

例えば、オランダのハルス(1582~1666)、印象派以前のオランダ出身の画家のなかでレンブラント、フェルメール、ホントホルストとともにお気に入りの画家なのに、いつからいつまで生存したか正確に覚えていない。レンブラントより24年前に生まれている。

ティッセンにあるハルスは家族の肖像を描いた大きな絵。ハルスの絵に登場する人物は笑ったりくだけた表情をしているので肖像画というより風俗画を楽しんでいる感じ。妻に笑顔で話しかけている夫の姿がじつにいい。ついそばにいって会話の内容を聞いてみたくなる。

フランスにはピエロを描く伝統がある。そのはじまりはロココのヴァトー(1684~1721)、これを受け継ぐのがルオーとあのピカソ。この雅宴画ではピエロを挟んで着飾った4人の男女が横に並んで座っている。女性の奏でるギターにあわせてピエロはひょうきんに踊りだすのだろうか。

この美術館のコレクションはドイツ人実業家が蒐集したものなので、プラドとはちがいスペイン絵画は少ない。ベラスケスはなくお目にかかったのはエル・グレコ、リベラ、ゴヤ(1746~1828)だけ。ゴヤは2点みたが、一度みたら忘れられないのが画面いっぱいに盲人を描いた‘パケーテ親爺’。黒い絵に近くゴヤがフランスへ亡命する前に仕上げたもの。

ドイツロマン派のフリードリヒ(1774~1840)はイギリスのターナー(1775~1851)やコンスタブル(1776~1837)とほぼ同じ時代を生きた画家。3人とも風景画を得意としたが、フリードリヒの描く風景はどこか宗教的でロマン派特有の崇高さにつつまれている。この画家の回顧展に遭遇することを密かに願っているが、今のところその気配はない。

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