気になる横浜美の‘モネ展’!
‘睡蓮 水草の反映’(1914~17年 ナーマッド・コレクション)
現在、横浜美で開催されている‘モネ それからの100年’(7/14~9/24)。出かけるかどうかで二転三転したが、日曜美術館と美の巨人たちがとりあげたのをみてやっぱり足を運んだ。入館してびっくりしたのは中高校生や若い人がたくさんいたこと。
人気のあるモネだから過去にあった回顧展同様ファンの出足はいいが、これほど若い世代の人たちにでくわしたのははじめて。その理由は作品の構成が関係しているかもしれない。今回でているモネは25点と多くはなく、ほかはモネに影響を受けた日本や海外の現代ア―ティストの作品で占められている。その数64点。
こうしたモネ以外の作品を展示するスタイルは2007年、国立新美であった回顧展でもみられたがこのときは26点と少なくオマケでどうぞという感じだった。ところが、今回は展示のスタートからモネとほかの画家が交互にでてくる。
これをみるとモネに対する別のイメージが生まれてくるかもしれない。ロスコやウォーホル、リキテンスタインといったビッグネーム、さらにアートシーンの最前線で活躍する日本の作家、モネの睡蓮や画風を意識しコラボしたア―ティストがこれほど多くいたとは。脳が200%刺激される展覧会であることはまちがいない。
日本にあるモネが総動員されている。モネ狂なのでどこの美術館にモネがあるかはおおよそ頭に入っているしこれまでお目にかかってきた。いいのが集まっている。思わず足がとまったのが吉野石膏(株)が所蔵する‘睡蓮’とメナード美にある‘チャリング・クロス橋’。
会場を進みながら目が犯人を捜す刑事のようになっていたのがチラシで気になった‘睡蓮 水草の反映’と最晩年の‘バラの小道の家’、ともに海外のコレクターがもっているもの。じつはこの回顧展をパスできなかったのはこの‘バラ’のせい。狙ってた通り画面が一番輝いていた。Myモネ図録にこの絵が加わることになったのは大きな喜び。
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