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2018.07.11

美術館に乾杯! プラド美 その十三

Img_0003     ルーベンスの‘レルマ公騎馬像’(1603年)

Img_0002     ルーベンスの‘愛の園’(1633~34年)

Img      ヴァン・ダイクの‘茨の冠のキリスト’(1618~20年)

Img_0001  ジョルダーノの‘平和のアレゴリーを描くルーベンス’(1660年)

ヨーロッパの美術館をまわるとどこでもルーベンス(1577~1640)にお目にかかる。だから、慣れてくると忙しいから今回はパスということもおこる。でも、ここのルーベンスは数だけでなく完成度の高いものが揃っているからまたみておこうかという美術館もある。ルーヴル、ロンドンのナショナルギャラリー、ミュンヘンのアルテ・ピナコテーク、そしてプラド。

プラドのルーベンスとは深い縁がある。2010年ここを訪れたとき運よく所蔵品によるルーベンス展に遭遇し、なんと89点もみることができた。まだ少しは残っているだろうが主要な作品は全部見せますという感じ。大賑わいだった。やはり、ルーベンスはヨーロッパでは絶大な人気がある。

そのなかで長くみていたのが‘レルマ公騎馬像’、この堂々とした肖像はルーベンスがスペインに滞在したとき描いたもの、レルマ公は政治の実質上のトップだった人物。絵を依頼されたルーベンスは人馬がこちらにむかってくるという大胆なポーズで見事に仕上げた。これを後の画家たちが真似たため騎馬像の新しいタイプになった。

ウィーン美術史美にある‘ウエヌスの祭り’同様、画面に釘づけになるのが‘愛の園’。目を見張らされるのは優雅な女性たちや恋を成就させようと熱い思いを告白する男性貴族の身につけている衣装の鮮やかな色彩、赤、青、金色、、ロココの雅宴画より人物たちを密集させて大きい描かれているので気分も華やぐ。

ヴァン・ダイク(1599~1641)というとかなり脚色して王や貴族の見栄えのする肖像を描いたイメージだが、‘茨の冠のキリスト’は宗教画の傑作。ぱっとみると師であるルーベンスよりカラヴァッジョの描き方のほうを連想する。カラヴァッジョがこれをみたら裸足で逃げるかもしれない。

ナポリ生まれのジョルダーノ(1634~1705)はロンドンのナショナルギャラリーにある‘フィネウスとその一味を石に変えるペルセウス’をみて開眼した。こういう画家の見方を一変させる絵に出会うとそれ以降作品への反応が変わる。プラドにも思わず足がとまる‘平和のアレゴリーを描くルーベンス’がある。

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