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2018.07.30

納涼アート! 西洋絵画

Img_0003     チャーチの‘ナイアガラ’(1857年 コーコラン・ギャラリー)

Img_0001     ワイエスの‘キャリー川’(部分 2003年)

Img_0002     ホーマーの‘川を下るカヌー’(1897年 フォッグ美)

Img_2     レーピンの‘何という広がりだ’(部分 1903年)

西洋絵画で海や川や滝が描かれる場合、波のうねりとか水面の激しい動きをリアルの表現することが多く北斎の滝の絵のように飛び散る水しぶきまでこまやかな描写することはほとんどない。だから、涼しさが皮膚から伝わってくるというよりは水の冷たさを量感的に体全体で受け止めるという感じ。

ハドソンリバー派のエドウィン・チャーチ(1826~1900)の‘ナイアガラ’をワシントンのコーコラン・ギャラリーでみたのは5年前、このナイアガラの滝に出かけたことがあるので遊覧船で滝の近くまでいき水しぶきを大量に浴びたことを思い出した。これほど膨大な水量が轟音をたてて落下すると滝のまわりは冷ややかな空気につつまれているだろう。

ワイエス(1917~2009)が2003年に描いた‘キャリー川’の水も冷たそう。図録では見開きの大きな図版のため絵全体をみせられないが、勢いのある川の流れは十分に伝わると思う。ワイエスの力量にあらためて惚れ直した。本当にいい絵。

川合玉堂の川釣りの絵のように最も涼しさをもらうのはホーマー(1836~1910)の‘川を下るカヌー’、海外でも渓流下りは水をいっぱいかぶるので暑い日にはもってこいのエンターテイメントにちがいない。グランドキャニオンなどのツアーに参加するとハラハラドキドキもありそうだが一生の思い出になるかもしれない。

レーピン(1884~1930)の‘何という広がりだ’は水を連想させる感動の一枚。2007年、東京都美の‘国立ロシア美展’でこの絵と遭遇したときは思わず‘うぁー!’と声がでた。そして、小さい頃友達と海水浴に行き海の水を夢中でかけあったことが頭をよぎった。

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