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2018.06.08

オスロ国立美(1)

Img_0003     オスロ国立美の入口

Img_0001     ムンクの‘叫び’(1893年)

Img_0002     ‘生命のダンス’(1899~1900年)

Img     ‘桟橋の上の少女たち’(1901年頃)

Img_0004     ‘メランコリー’(1892年)

フィヨルド観光からオスロに戻ってくるとすぐムンク(1863~1944)の‘叫び’が飾ってある国立美術館へ直行した。このあと4時50分発のストックホルム行きの高速列車に乗るので館内にいる時間は45分。予定は1時間だが、列車に乗り遅れるわけにはいかないのでこれは仕方がない。大急ぎで必見リストに載せてあるムンクとクールベ、印象派をめざした。

展示のレイアウト図は事前に用意したものが古くまったく変わっていた。そのため、係員にリストの図版をみせて展示されている部屋を教えてもらった。まず、突進したのはムンクの部屋。ありました々、念願のムンクの絵が!美術本でここにあるムンクはおおよそ頭に入っているので、確認はどれが出てないかだけ。この部屋に15点あり、1階から2階へ上がってくるところの壁に1点、そして別の部屋にもう1点、全部で17点。もう天にも昇る気分。ミューズに感謝!

美術の教科書に載っていた‘叫び’、耳をふさぎ目と口を大きくあけ何か大声をだしているようにみえる幽霊仕立ての人物、この異様な顔を一度見たら忘れられない。西洋絵画の人物表現で衝撃度の強さが目に焼きついているのはゴヤの‘わが子を食らうサトゥルヌス’、ムンクの‘叫び’、そしてピカソの‘アヴィニョンの娘たち’。その‘叫び’をやっとみることができた。素直に嬉しい。今秋にはムンク美の‘叫び’も東京都美にやって来る。わが家にとって今年は‘ムンクイヤー’。

35年ぶりに再会したのは‘生命のダンス’。1983年フィレンツェのピッティ宮殿を訪問したとき、ここで運よくミニムンク展が開催されておりそこに飾ってあったのがこの‘生命のダンス’。正直この絵によってムンクが本当に好きになったかもしれない。魅せられるのは一見平板な印象なのに人物を大きく描き巧みに奥行きをつくる画面構成と赤や緑の強い色彩。息を呑んでみていた。

色彩表現でぐっと惹きこまれるのが‘桟橋の上の少女たち’。美術館がつくったムンクの日本語版図録に載っている図版がじっさいの色をよくひろっていないのでノーフラッシュで撮った写真を使った。少女の白と赤の衣装と向こう側に描かれた緑の木の塊に頭がくらくらする。予想通りの傑作だった。

‘メランコリー’も期待の一枚、視線が寄っていくのが右手前でこちらを向いている男。タイトル通り気分がふさぎ込んでいる様子。この男の対角線上には桟橋がみえ男女が浜辺のほうに進んでいる。うまくいっているカップルと深刻な表情で悶々とする男。じつにストーリー性のある作品。

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