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2018.06.29

美術館に乾杯! プラド美 その六

Img  アントリーネスの‘マグダラのマリアの被昇天’(1670~75年)

Img_0001     メングスの‘王太子妃マリア・ルイサ・デ・パルマ’(1765年)

Img_0003     マドラーソの‘ビルチェス伯爵夫人’(1853年)

Img_0002     ソローリャの‘浜辺の子どもたち’(1910年)

ペンハーゲン国立美やオスロ国立美を訪問したとき、デンマークやノルウエーの画家の作品に数多くでくわした。名前はほとんど知らなかったが、思わず足がとまるいい絵がいくつもあった。当たり前といえば当たり前だが、どの国にも世界美術全集に載らなくても多くの国民から好かれた画家がいる。

スペインでもそんな画家がいるが、プラドのような大きな美術館でないとその作品にはお目にかかれない。アントリーネス(1635~1675)が描いた‘マグダラのマリアの被昇天’は見ごたえ十分。マグダラのマリアが昇天する場面は見たことがないので目が釘付けになる。とくに惹かれるのが斜めの動きによって昇天を表現しているところ。

ボヘミア出身の画家、アントン・ラファエル・メングス(1728~1779)はカルロス3世のとき宮廷画家になった。王太子(後のカルロス4世)が結婚した記念に描かれたのがこの‘王太子妃マリア・ルイス・デ・パルマ’。王太子が17歳で、マルア・ルイサは14歳だった。まだ少女の感じだがその立ち振る舞いはすでに王妃の雰囲気があり気品をそなえ堂々としてる。やはり宮廷画家の手になると肖像画が映える。

ロマン主義のマドラーソ(1815~1894)の‘ビルチェス伯爵夫人’に思わずみとれてしまう。どこかアングルを彷彿とさせるがそれもそのはずで、画家はパリでアングルに師事した。青の布地の質感描写が見事で愛嬌のある夫人の白い肌を浮き彫りにしている。こんなに華やかな肖像画を描ける画家がスペインにもいたとは!大きな収穫だった。

ソローリャ(1863~1923)は気になる画家だが、これまで回顧展に縁がない。最も有名なのが‘浜辺の子こどもたち’、目が点になるのがうつぶせになった3人の男の子の背中に照り付ける太陽の光、浜辺で遊ぶ光景はまさにこんな感じ。またマドリードへ行く機会があったら、ソローリャ美に出かけることを今から決めている。

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