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2018.06.30

今年もミケランジェロがやって来た!

Img_0004ミケランジェロの‘ダヴィデ=アポロ’(1530年頃 パルジェロ国立美)

Img_0001 ミケランジェロの‘若き洗礼者ヨハネ’(1495~96年 エル・サルバドル聖堂)

Img_0003     ‘プットーとガチョウ’(1世紀半ば ヴァチカン美)

Img_0002     ‘ヘラクレスとテレフォス’(65~79年 ナポリ国立考古学博)

ミケランジェロがまたやって来た。今度は2点、場所は上野の西洋美。昨年は未完の作品を17世紀の彫刻家が完成させた‘十字架を持つキリスト’が三菱一号館で公開されたが、ふたたびミケランジェロ(1475~1564)の本物の丸彫りがお目にかかれるのだから話題性ではグローバルレベル。

第2弾の‘ミケランジェロと理想の身体’(6/19~9/24)に登場したのは1530年頃につくられた‘ダヴィデ=アポロ’と21歳頃の作品‘若き洗礼者ヨハネ’。‘ダヴィデ=アポロ’が普段飾られているのはフィレンツェのシニョーリア広場のすぐ近くにあるバルジェロ国立美、運よくここを訪問することができこのダヴィデのほか‘バッコス’、‘聖母子と少年の洗礼者ヨハネ’、‘ブルータス’も楽しんだ。

画集に載っているほど有名なミケランジェロの彫刻がフィレンツェへ行かなくてみれるのだから、めでたい話である。何度もまわってみた。これはフィレンツェの一時的な統治者だったヴァローリの依頼によってつくられた。強制されたのではないが、ミケランジェロはメデイチ家復権後は難しい立場にあったのでここは権力者の注文に応じることを選択した。

‘若き洗礼者ヨハネ’はスペインのエル・サルバドル聖堂に設置されていたが、20世紀前半スペインの内戦で大きな被害をうけた。その修復に長い年月がかかり2013年ようやく修復が完成した。オリジナルが残っているのは40%、顔を部分が壊れなかったのは幸いだった。

ミケランジェロは聖書を読んで15歳ころのヨハネのイメージしたが、当時つくられていたヨハネ像はどれも小さく痩せた子どもっぽい顔の少年だった。これをミケランジェロは健康で血気盛んな若者として仕上げた。駱駝の毛皮を身につけ、腰には皮帯をつけて荒野をさまよい教えを説いた若々しいヨハネの姿を長くみていた。

メインディッシュが豪華なのでほかの彫刻が散漫になりがちだが、‘プットーとガチョウ’のような肩の力がぬける作品も並んでいる。また、一度足を運んだことのあるナポリ国立考古学博士が所蔵するフレスコ画‘ヘラクレスとテレフォス’や‘アキレウスとケイロン’にも魅了された。

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