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2018.05.03

美術館に乾杯! フォッグ美 その二

Img_0001    セザンヌの‘オーヴェールの小さな家’(1873~74年)

Img     マネの‘スケート遊び’(1877年)

Img_0002     ルノワールの‘座る浴女’(1883~84年)

Img_0003     ゴーギャンの‘野生の詩’(1896年)

アメリカの美術館へ出かけたとき、大きな満足が獲られるのが印象派やポスト印象派の作品。だから、パリのオルセーなどで印象派を満喫された方は第二ラウンドでアメリカに方向転換するとさらに充実した印象派の世界が待っていること請け合い。フォッグ美にもいいのが揃っている。

セザンヌ(1839~1906)が1870年代に描いた風景画は師匠のピサロの影響を受けて建物の形を堅固に描写するのが特徴。有名なサント・ヴィクトワール山の連作では浮世絵の構図を真似た描き方やモザイク的な表現が顕著にでてくるが、この‘オーヴェールの小さな家’はその前段階で物の形をしっかりとらえ安定感のある風景画に仕上げている。

近代の女性画でルノワール(1841~1919)同様、心を奪われ続けているマネ(1832~1883)、‘スケート遊び’に登場した女性がみせる明るい表情が忘れられない。マネの描く女性はヴァリエーションが広い、画壇を騒然とさせた‘オランピア’のような裸婦もあれば、こうした愛嬌たっぷりで人懐っこい女性もいる。心酔するベラスケスに習ったのかもしれない。

ルノワールは静物画の傑作を含め4点くらいあるが、‘座る浴女’は転換期を迎えたころの作品。背景は印象派的にざざっと描かれているのに対し、裸婦の姿態は肉体のリアルさをだすためなめらかな筆致で表現している。ルノワールは風景画のモネとちがい人物画を描きたかったので印象派の輪郭がぼやける描き方から決別してしまう。これは自然な流れだった。

ゴーギャン(1848~1903)の‘野生の詩’はタイトル通りのエキゾチックな絵、描かれたのは2度目のタヒチのとき。左にいるモンキーのような生き物は光線を発し手に黄金の球をもっている。その後ろにいる現地の女は西洋画の天使にみたてて描かれている。

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