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2018.05.27

ニュー・カールスベア美(3)

Img     クールベの‘窓辺にいる3人のイギリスの少女’(1865年)

Img_0001     クールベの‘野ブタのいる雪景色’(1867年)

Img_0003     マネの‘アブサンを飲む男’(1859年)

Img_0002     マネの‘マクシミリアン皇帝の処刑’(1867年)

ゴーギャンの‘花をもつ女’とともにニュー・カールスベア美で対面を楽しみにしていたのがクールベ(1819~1877)の‘窓辺にいる3人のイギリスの少女’。

画家との距離が一気に縮まるのが回顧展との出会い。2008年パリを旅行したとき運よくグラン・パレで大クールベ展に遭遇した。入館までの待ち時間が2時間にもなるほどの人気でクールベの主要作品がたくさん集結していた。見終わったあと分厚いフランス語版の図録を購入したが、そこに会場ではでくわさなかったいい絵が何点か載っていた。

その一枚がこの美術館が所蔵する‘3人の少女’、展示替えでみれなかったのである。その残念な思いをずっと引きずっていたが、ようやくリカバリーの機会がめぐってきた。目が釘づけになるのが真ん中の後ろ向きの女の子の長く垂れた金髪。画面はこのゴールド、窓の外の青、赤い衣服など強い色調が見事に調和して心をとらえて離さない。

クールベは5点あり、回顧展に出品された自画像とリンゴの静物画とも再会した。クールベは鹿狩りや犬など動物画を多く描いているが、野ブタもモチーフにしていた。図版でなく撮った写真を使っているため画質は落ちるが、画面を拡大して雪の積もった山中を突進する野ブタの姿をみていただきたい。これは大きな収穫だった。

マネ((1832~1883)の‘アブサンを飲む男’は美術館の自慢の一枚かもしれない。これはマネの画集に必ず載っている作品であり絵の前には長く鑑賞できるように横長のベンチが置かれていた。マネは女性の肖像画の名手だが、‘エミール・ゾラの肖像’のように男性も大変上手い。縦1.8mもあるため本人が目に前にいるような感じ。

お気に入りの画家はしっかり追っかけ画リストをつくっている。マネの場合、ドイツのマンハイ市美にある‘マクシミリアン皇帝の処刑’が二重丸つき。展示室を移動していると突然この絵?が現れた。図版を何度もみているから、ちょっと混乱した。ええー、この絵がここにあるの!?

マネはこのテーマで3点描いているがいずれも大きな絵、第1作は未完(ボストン美)でロンドンのナショナルギャラリーにあるのは2作目(一部が欠けている)、そしてマンハイムのものが最終版。ここにあるのはサイズの小さい習作。でも、ドイツで見る可能性は低いので目をこらしてみた。

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