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2018.05.28

ニュー・カールスベア美(4)

Img     セザンヌの‘りんごのある静物’(1879~82年)

Img_0001    ゴッホの‘タンギー爺さんの肖像’(1887年)

Img_0003     ロートレックの‘画家シュザンヌ・ヴァラドンの肖像’(19世紀)

Img_0002     ピカソの‘スペイン女性’(1901年)

いい絵をみて画家への思い込みが強くなり、次のターゲットとなる絵にむかう鑑賞のエネルギーが蓄積されていく。こんな幸運な体験がときどき続くことがある。今年はセザンヌ(1839~1906)の当たり年。そのはじまりは2月、国立新美の‘至上の印象派展 ビュールレコレクション’に出品された‘赤いチョッキの少年’。長年の夢がようやく叶った。

今、東京都美で行われているプーシキン美展にやって来ている‘サント・ヴィクトワール山’も楽しみな一枚だが、これは来月の楽しみにしている。さて、今回の北欧での美術館めぐり、嬉しいことにいいセザンヌが用意されていた。この美術館とオスロ国立美に飾ってあったすばらしい静物画。

オスロにあるのは一度日本でみたので知っていたが、カールスベアのりんごはまったくの想定外。こんな足のとまるセザンヌを所蔵しているのだから、流石というほかない。もう一点は‘水浴する女たち’、なんだかオルセーにいるような気分だった。

手にもっている必見リストに載っているゴッホは‘タンギー爺さん’と‘サン・ポール療養院の後ろの山の風景’だったが、でていたのは‘タンギー爺さん’のほう。サンレミの風景に期待していたが、どこかへ貸し出し中だったのだろう、残念!ゴッホの人気はどこの国でも高いのでコレクターは競って集める。タンギー爺さんがひょいと現れるのがこの美術館のコレクションのすごいところ。

2点あったロートレック(1864~1901)で長くみていたのが画家のシュザンヌ・ヴァラドンを描いたもの。ルノワールのモデルをつとめたこともあるヴァラドンはユトリロの母としても知られているが、ロートレックやドガに促されて本格的に絵を描くようになる。ロートレックはそんな画家となったヴァラドンの肖像を描いていた!

近現代絵画は数が少なく強い印象をうける作品はあまりなかったが、ピカソ(1881~1973)の‘スペイン女性’にはぐっと吸い込まれた。これはピカソが20歳のときの作品、マドリードのソフィア王立センターに同じ年に描かれたこれと似た感じの女性の絵があるのですぐ魅了された。

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