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2018.05.25

ニュー・カールスベア美(1)

Img     ニュー・カールスベア美

Img_0001     ゴーギャンの‘花をもつ女’(1891年)

Img_0004     ゴーギャンの‘悪魔の言葉’(1894年)

Img_0002     ゴーギャンの‘二人の子ども’(1889年)

コペンハーゲンで最も行きたかったのがニュー・カールスベア美。美術本でみたゴーギャン(1848~1903)の‘花をもつ女’が長年心にとまっていたが、ようやく本物をみる機会がやってきた。ストロイエのコウノトリの噴水で一旦解散し自由行動になったのでまずこの美術館に向かった。

美術館があるのはチボリ公園の隣だから、アクセスは簡単。迷うことなく20分歩いて到着。入館料は115デンマーククローネ(約2300円)、海外の美術館はどこでもリュックサックや大きなバックはロッカーに預けなくてはならない。ここのロッカーは日本のように100円玉を入れるのではなく4桁の番号を打ち込む方式。

この美術館の見どころは世界的なビール会社カールスベアの創設者の息子が収集した古代美術品(古代ギリシャや、ローマの彫刻など)とフランス絵画。時間が限られているので彫刻はパスして、新館に飾られているフランス絵画へ急いだ。

3階まである展示室に並んでいた作品は質、数とも予想を大きく上回るすばらしいコレクションだった。群を抜いて多いのがゴーギャン、40点くらいあるらしいが彫刻作品を含めて26点でていた。こんなにあったの!という感じ。
事前に作成した必見リストで二重丸をつけていたのが‘花をもつ女’。ところが、TASCHENの図版で青だった女性の衣服はゴーギャンがよく使った薄紫だった。この絵に会えて天にも昇る気持ち。

隣の方もぞっこん参っていたのが‘悪魔の言葉’、これは色の鮮やかさなどから一番インパクトが強いかもしれない。2010年ロンドンのテートモダンで開催された大ゴーギャン展で出会ったときの感動が甦った。紫のグラデーションを使った色彩表現に200%心を奪われる。

ゴーギャンがポン=タヴァンにいた時期に描いた作品でぐっとくるのが‘二人の子ども’、じつは対面するのは3度目、テートの回顧展で会い、2015年パナソニックの汐留ミュージアムであったゴーギャン展でもこの美術館から出品された4点の目玉作品として登場した。

コペンハーゲンにゴーギャンがこんな多くあるのはゴーギャンが25歳のとき結婚した女性がデンマーク人だったことと関係している。裁判官の娘だったメットはパリで住み込みの家庭教師していたころゴーギャンと知り合い二人は結ばれた。

ゴーギャンが株式仲買人をやめて本格的に画家の道に入っても絵が売れず困窮をきわめ結婚生活はうまくいかなかった。そのためゴーギャンが36歳のときメットは5人の子どもを連れてコペンハーゲンの実家に帰ってしまう。そして、家族と離れたゴーギャンは新しい絵画をもとめてタヒチにのめりこんでいく。

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