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2018.04.29

美術館に乾杯! ホイットニー美 その五

Img_0002     カッツの‘エリ’(1963年)

Img_0001     ダインの‘等身大の二重自画像(セラーベ)’(1964年)

Img_0003    へリングの‘無題、1981年10月19日’(1981年)

Img     バスキアの‘ハリウッドのアフリカ人’(1983年)

いかにもアメリカの現代アートと思わせるのが日常のありふれたものを題材に使ったポップアート、代表的な作品としてウォーホルのマリリンモンローやリキテンスタインの漫画がすぐ思い浮かぶが、このスタイルで表現したアーティストはほかにもいる。

出会った作品の数は少ないが大変魅了されているのがアレックス・カッツ(1927~)とジム・ダイン(1935~)。ともに府中市美で開催されたホイットニー美展でその存在を知った。大きな画面に若い男の顔がどんと描かれているカッツの‘エリ’にガツンとやられた。無表情極まりない顔がこれほど印象深いのは平面性の強い表現だから

この作風が目に焼きついていたので2015年12月にメトロポリタン美を訪問したとき行わていたミニカッツ展にはすぐ反応した。こうした明るい色彩を使ったスッキリ肖像とまためぐりあったのはなにかの縁、将来大きな回顧展と遭遇することを勝手に妄想している。

ダインの作品も自画像だが、本人は描かれずカラフルなバスローブが記号のように描かれている。みた瞬間ぐっときたのは色の組み合わせ。これは抜群の色彩感覚をもった天性のカラリストだけにしか生み出せない表現。NYやミラノのファッションストリートに建ち並ぶショーウインドウに飾られている流行の洋服がふと頭をよぎる。

アメリカではいつの時代でもバイタリティーのある作品が次々と登場する。地下鉄や建物の壁などに描かれた落書きに刺激をうけてつくりだした作品が人気を呼びおおいにもてはやされたキース・へリング(1958~1990)とバスキア(1960~1988)。二人が生きた人生はとても短かかったが、その作品は今も強い磁力を発している。

‘無題、1981年10月19日’が描かれているのは電力会社が使っていたビニールの防水シート。太い黒の線で埋め尽くされた画面をじっとみていると中央と左右に3人の人物がいることがわかる。まるで太古の人類の祖先が洞窟に刻んだ壁画のよう。

バスキアの‘ハリウッドのアフリカ人’は落書きと変わりない。3人の似顔絵のまわりにいろんな書き込みがされているが、左の男の横に‘200YEN’と書かれている。これは笑える。

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