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2018.04.25

美術館に乾杯! ホイットニー美 その四

Img_0003     ポロックの‘ナンバー27’(1950年)

Img     ロスコの‘無題’(1954年)

Img_0002     デ・クーニングの‘女と自転車’(1952~53年)

Img_0001     ゴーキーの‘婚約Ⅱ’(1947年)

抽象画のなかでポロック(1912~1950)の魅力は激しさと繊細が入り混じった密度の濃い絵画空間。これまで日本で運よく回顧展(2012年 東近美)にめぐりあったのに加え、MoMAやメトロポリタンでも代表的な大作をみてきた。

でも、画集をみるとまだ3割ほどでしかなく、鑑賞欲を刺激する作品は多く残っている。そのなかで次のターゲットにしているのがオルブライト・ノックス美(バッファロー)にある‘ナンバー10’とホイットニーにある‘ナンバー27)’、ともにアクセントのある色彩が効いていて、無数の線と点が複雑に絡み合った宇宙的な空間には限りない美しさを感じる。

ポロックの色彩がエネルギッシュに飛び散っているのに対し、ロスコ((1903~1970)の下から上に積み重ねられた四角の色面は神秘的な静けさをたたえ空間に浮かんでいるようにみえる。色と色の境界をにじみをつかってぼかしているのはただ色をみせるのではなくアートへ昇華させるロスコの天才的なアイデア。‘無題(ブルー。イエロー、レッドの上にグリーン’は画面全体をぐっとしめている青と緑の帯がなかなかいい。

デ・クーニング(1904~1997)の代名詞、‘激情する女シリーズ’に大変魅了されている。画家の出身地オランダでは数多くの自転車が街を走っているが、タイトルに自転車がついていてもこの女はどういう風に乗っているのかイメージできない。そのため、記憶に強く残るのは女の大きな目とむき出した歯。

アルメニアからの移民だったゴーキー(1904~1948)はミロを彷彿とさせる画風が特徴。MoMAにある‘苦悶(アゴニー)’からは悲痛な叫びが聞こえてくるが、この‘婚約Ⅱ’は伴侶を得た喜びがそのまま画面に現れている。

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コメント

いつも、楽しく絵を拝見してます。
豊富な勢力的な御経験と鑑賞眼には感動してます。 美術館ごとの積極的な発表はユニークで貴重なものに思えます。
感激が伝わります。
単にブログ発表ではもったいないです。

まとめて例えば出版などで せめてインターネットの不安定を解消してくださいませ。

投稿: Baroque | 2018.04.25 23:57

to Baroqueさん
次にNYへ行くことがあれば、ホイットニーは
真っ先に出かけることにしてます。オキーフ、
ジョーンズ、ワイエス、ポロックはなんとしても
みたいですね。

ですが、問題はいつも展示されてないことです。
展示期間をチェックしていないとみれないので、
ちょっと面倒です。

拙ブログは画像の良さとinformativeが売り
なので作品情報はフルにオープンすることを
心がけてます。アメリカの美術館はもうひとつ
続きます。お楽しみください。

投稿: いづつや | 2018.04.28 00:15

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