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2018.04.24

美術館に乾杯! ホイットニー美 その三

Img     ジョーンズの‘3つの旗’(1958年)

Img_0001     ジョーンズの‘思念競争’(1983年)

Img_0002     ウォーホルの‘36回のエセル・スカル’(1963年)

Img_0004  リキテンスタインの‘クリスタル・ボウルのある静物’(1973年)

どの美術館にも自慢のお宝的な作品がある。ホイットニー美ならオキーフの‘夏の日々’とジャスパー・ジョーンズ(1930~)の‘3つの旗’は絶対見逃せない。

星条旗が張り付けた板を3つ重ねたような‘3つの旗’、お馴染みのアメリカの国旗をみているのか、それとも絵あるいはオブジェを楽しんでいるのか、そんなことを思ってしまう作品である。これはまさにデュシャンのあの便器が進化したアメリカヴァージョン。

芸術とは関連のなさそうな日常的なものをモチーフにした表現はウォーホル(1928~1987)やリキテンスタインの(1923~1997)のポップ・アートを呼び込む役割を果たした。アートは科学の発展と同様にバトンの受け渡しによって生まれてくる。

1983年に制作された‘思念競争’はジョーンズの家の浴槽の壁に描かれたもの。ピカソがはじめたコラージュの変形、おもしろいのは真ん中にダヴィンチのモナリザがあり、右端には髑髏がおかれていること。何を組み合わせるかは即興的に決まったのだろう。じっくり構想したら理屈っぽくなる。

ウォーホルの‘36回のエセル・スカル’は5年前、メトロポリタンでみたことがある。ポップアートのコレクターだった女性の様々な表情を簡易写真機でとったもの。数枚だとインパクトはないが36枚も並ぶと俄然強く磁力を放ってくる。対象を極端に大きくするとか尋常ではない数にするのは作品に力を与える常套テクニック。

静物画というとセザンヌの林檎とオレンジが最高だが、ぱっとみると平面的な印象なのに透明感のあるクリスタル・ボウルにリンゴやブドウ、バナナがてんこ盛りされボリューム感たっぷりに描かれている。スッキリした描写は果物の美味しさを実感させてくれる。

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