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2018.04.15

デルヴォーのヴィーナス!

Img     デルヴォーの‘眠れるヴィーナス’(1944年)

Img_0004     ドレイパーの‘イカロス哀悼’(1898年)

Img_0002     ルノワールの‘ソファに横たわる裸婦’(1915年)

Img_0001     マティスの‘布をまとう裸婦’1936年)

横浜美では現在、テートコレクションで構成された‘ヌード展’(3/24~6/24)が行われている。テーマを設け作品を集めてくる企画展は今ではひとりの作家をとりあげる回顧展、海外の美術館の名品を持ってくる美術館展と並んで定番の展示方式。

好みの順番でいうとテーマ展は回顧展、美術館展のあと。そのためこのヌード展はあるひとつの絵をどうしてもみたくて出かけた。その1点買いの絵はデルヴォー(1897~1994)の‘眠れるヴィーナス’、ロンドンにあるテートコレクションはテートギャラリーと呼ばれていたときに2度、そしてテートモダンになって1度足を運んだが、いずれもこの絵は姿を見せてくれなかった。

そんな縁の薄かったシュルレアリスム絵画と日本で遭遇することになるのだから美術館巡りはやめられない。横浜美に万歳!デルヴォーがこの絵を制作したの大戦のさなかでブリュッセルが爆撃されているころ。ヴィーナスの周りにいる女性たちが手をあげたりして悲しみの表情をみせているのはこの緊迫した状況を意識しているから。

左にはおなじみの骸骨を描き中央に眠れるヴィーナスを配置する構成はとても意味深。今街はひどいことが起こっていてもヴィーナスは裸婦の美を象徴し続ける存在であり、骸骨は博物館の部屋から出てきて‘死を忘れるな’と人々に警告する。長くみていた。

チラシに大きく扱われていたマティス(1869~1954)の‘布をまとう裸婦’は拍子抜けするほど小さめの絵。これよりは2度目の来日となるドレイパー(1863~1920)の‘イカロス哀悼’のほうが画面に吸い込まれる。ギリシャ神話に親しんでいるので、こういうリアルに表現された神話画は夢中にさせる。

ルノワール(1841~1919)の‘ソファに横たわる裸婦’はロンドンでみたという記憶がない。ふだんは倉庫にしまってあるのだろう。チラシをみてどうかなと思っていたが、本物はルノワールらしさがよくでていた。

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