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2018.04.06

美術館に乾杯! グッゲンハイム美 その八

Img_0003    マルクの‘黄色い牝牛’(1911年)

Img_0001     クプカの‘色彩による平面構成、裸婦’(1910年)

Img     ドローネーの‘赤いエッフェル塔’(1912年)

Img_0002     クレーの‘赤い気球’(1922年)

3年前メトロポリタンを訪問したとき、印象派の部屋の真下にある近現代絵画コーナーでとても嬉しい絵に出会った。それは‘青騎士’のメンバー、フランツ・マルク(1880~1916)が描いた‘牛の戦い’。4頭のうちとくに目を釘づけにさせたのが赤い牛。目の覚めるような強烈な赤にクラクラした。

METでマルクの牛に遭遇するのは想定外、そしてすぐ思い出したのがグッゲンハイムの‘黄色い牝牛’。マルクは1905年から野生動物を描きはじめた。虎、鹿なども手がけたが一番多いのは牛。シャガールの作品にも牛がよくでてくるが、こちらがメルヘン調なのに対して、マルクの牛は彫刻的でヴォリューム感がある。‘黄色い牝牛’は後ろ足をあげ背骨を反り返えらせる姿が目に焼きついている。

クプカ(1871~1957)の関心をもつようになったのは1991年のグッゲンハイム美展で‘色彩による平面構成、裸婦’と出会い、その3年後に名古屋の愛知県美で運よくクプカ展に遭遇したから。クプカがこの裸婦でみせた色使いからは顔に緑のすじの入ったマティス夫人の肖像が頭をよぎる。

グッゲンハイムの抽象画コレクションのなかで数の多いカンディンスキーとともに記憶によく残っているのがドローネー(1885~1941)、お気に入りは円盤の絵より得意のモチーフを手がけた‘赤いエッフェル塔’、ポンピドーやフィラデルフィア美でもエッフェル塔をみたがこの絵がベスト1。

タイトルに同じ赤がついているクレー(1879~1940)の‘赤い気球’はバウハウスで教師をしていた頃の作品。具象よりも静寂で抒情的な光景におもえるのは色調を抑えて上がっていく気球に焦点をあてているから。ここにはクレーの自然に対する優しい感性が注がれている。

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