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2018.04.11

美術館に乾杯! グッゲンハイム美 その十三

Img     レジェの‘大パレード’(1954年)

Img_0001     リキテンスタインの‘戦闘’(1968年)

Img_0002     ギルバート&ジョージの‘夢’(1984年)

Img_0004     カルダーの‘モビール’(1941年)

印象派やポスト印象派のあとキュビスムやフォーヴィスム、抽象絵画など近代絵画の様々な様式が登場した。そのど真ん中にいて活躍した画家たちに心が向かうのはスポーツ選手や映画スターにあこがれるのと同じ心理。本屋にいけば美術本が発行されているので、画家たちがどんな作品を描いてきたかおおよそつかめる。

ここまでは熱心な美術ファンにステップアップするためのお決まりのルーティン。さて、そこからはミューズのご機嫌次第。にっこり笑って回顧展を呼び込んでくれるか、そこまでは面倒みきれないわ!と良い返事がもらえないことになるか。

レジョ(1881~1955)は名古屋にいるとき幸運にも愛知県美で回顧展に遭遇した。今から24年前のこと。以来、2度目は経験してない。そして、望みがいまだ叶わないのがポップアートのリキテンシュタイン(1923~1997)。

グッゲンハイムにあるレジョの‘大パレード’は底抜けに楽しい絵。描かれているのはサーカスの団員たち。中央の男は女性を抱えており、その前の道化師はマンドリンを弾いている。とてもおもしろい表現なのは色のついた透明な帯を縦と横にのばし、さらに円形にしていること。

この効果は抜群で画面に奥行きを与え平板な人物描写を浮き上がらせている。そのため、この色の帯をさっとなびかせればサーカスの舞台が一段と活気づき個性あふれる団員のパフォーマンスはのりのりになる。レジョは何をヒントにこの描き方を思いついたのだろうか。なかなかのアイデアマンである。

リキテンスタインのトレードマークになった点々(ドット)もひらめきの勝利かもしれない。お馴染みの漫画に登場する女性の顔はこの印刷の網点で描かれているが、‘戦闘’ではドットが用いられているのは兵士の顔ではなくヘルメットや軍服。

ギルバート(1943~)&ジョージ(1942~)はイギリスのポップアートの旗手、人物を撮った3つの写真を巧みに組み合わせて若者がいだく夢を表現している。強く印象に残るのが黒の格子をいれた緑の背景と立ち姿の若者の赤シャツとアップ画像の髪の赤のコントラスト。

日本でグッゲンハイム展があったとき、会場に数多く展示されていたカルダー(1898~1976)の動く彫刻‘モビール’。天井からつるされたアルミニウムの葉は上と下ではサイズが異なり、じっとみているとそれぞれの葉の動きは一様ではなく、突然不規則な変化が現れる。これならみてて飽きない。

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