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2018.03.08

期待を裏切らないプラド美展!

Img_0001     ルーベンスの‘聖アンナのいる聖家族’(1630年)

Img     ムリーリョの‘小鳥のいる聖家族’(1650年)

Img_0002     ティツィアーノの‘音楽をくつろぐヴィーナス’(1550年)

Img_0003     スルバランの‘祝福する救世主’(1638年)

‘プラド美展 ベラスケスと絵画の栄光’(2/24~5/27)に出品されている絵画は全部で61点。7点あるベラスケス以外の顔ぶれをみるとこの美術館が所蔵しているコレクションの質の高さを窺い知ることができる。

プラドの楽しみは4つくらいある。まず、エル・グレコ、ベラスケス、ゴヤを中心とするスペイン絵画、そしてティツィアーノらヴェネツィア派の充実したコレクション、また数の多いルーベンスも傑作がずらっと揃っている。さらに、ここでしか見られない‘快楽の園’をはじめとするボスとブリューゲル。

今回は人気の高いボスやブリューゲルはきていないが、スペイン絵画のオールスターの面々も出品されているし、ティツィアーノもルーベンスもいい作品が飾られている。流石!西洋美、西洋美術ファンの期待値がよくわかっている。

全部見てもう一度ぐるっとまわるとこの展覧会の収穫が明確になってくる。2点あるルーベンス(1577~1640)で足がとまるのが‘聖アンナのいる聖家族’、ぐっと吸いこまれるのが聖母の黒い瞳、この美しさはルーベンスの作品のなかでも群を抜いている。

同じ聖家族を描いたムリーリョ(1617~1576)の作品の前にも長くいた。現地でもみた覚えがあるが、そのときは気づかなかったのが聖母の横に置かれた手芸かごにある白い布、ここに光があたり発光体のように明るくなっている。この白の輝きはモネが雪の光景を描いた‘かささぎ’級。これには参った!

プラドは5点あるティツィアーノ(1489~1576)の‘音楽をくつろぐヴィーナス’の2点を所蔵しているが、今回登場したのはヴィーナスが犬と戯れているヴァージョン。2006年東京都美であったプラド美展にはもうひとつの犬がキューピッドに変わっているものが出品された。絵の完成度からいうと好みはヴィーナスとキューピッドのほう。

昨年11月、ダ・ヴィンチの‘サルバトール・ムンディ(救世主)’がオークションで508億円で落札されたというニュースがまだ強く記憶に残っているので、スルバラン(1598~1664)の‘祝福する救世主’にもすぐ反応する。じつはこの作品は東京都美にもでていたが、前よりものめりこんでみた。

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