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2018.03.13

美術館に乾杯! MoMA その十七

Img_0003     シーガルの‘バス運転手’(1962年)

Img     オルデンバーグの‘フロア・コーン’(1962年)

Img_0001     セザールの‘黄色いビュイック’(1961年)

Img_0002     ジャッドの‘無題’(1968年)

ジョージ・シーガル(1924~2000)の人体彫刻‘バス運転手’をみたのは3度目のMoMAとなった2013年。美術館が作成したカタログ(英語版)でみてから20年の時が流れていた。シーガルに興味を抱かせるのはその型破りな彫刻技法、生きた人間に直接石膏を塗布して型をとるのだからスゴイ。

‘バス運転手’はポップアート彫刻といっていいが、ウォーホルの作品のように明るさや活気はなく彫刻全体の雰囲気はホッパーの絵に似て都会に漂う孤独を表現している。シーガルの作品はまだこの1点。ホイットニーにある‘進めー停まれ’が次のターゲットだが、いつみれるだろうか。

スウェーデンで生まれ後にアメリカに帰化したオルデンバーグ(1929~)はアイスクリームやハンバーグなどを柔らかい素材で馬鹿デカくするのが得意。‘フロア・コーン(巨大アイスクリーム・コーン)’は甘いものへの無限の欲望そのまま。子どもたちは夢のなかでアイスクリームのお化けに何度も会ったはず。

ぱっとみてこれは一体なんだ、と目が点になるのがセザール(1921~1998)の‘黄色いビュイック’、ありゃ、本物のビュイックは圧縮されてスクラップの塊になっている!現代文明の象徴である自動車がこんな形に変形され金属としての存在感をみせつけている。人を運ぶという機能はなくなったが物体のエネルギーは却って増大した。

ミニマルアートのドナルド・ジャッド(1928~1994)に魅了されるのは幾何学的な抽象のおもしろさ。この箱型の立体作品は工場の現場に迷い込んだような感じ。こういう作品をみるとアートはギャラリーや工房をとび出してもいたるところで遭遇するとつくづく思う。

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