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2018.03.10

美術館に乾杯! MoMA その十四

Img_0002     デ・クーニングの‘女Ⅰ’(1950~52年)

Img_0001     ゴーキーの‘苦悶’(1947年)

Img  マザウェルの‘スペイン共和国のためのエレジー、108’(1967年)

Img_0003         ルイスの‘第3のエレメント’(1962年)

デ・クーニング(1904~1997)の‘女Ⅰ’をみたときまず頭に浮かんだのがフランスのデュビュッフェの描いた人物、デ・クーニングはオランダ生まれの画家だから描き方は抽象表現主義流のブラッシュワークを用いているが、人物にこだわりこんな感情をむき出しにした女をモチーフにしたのかもしれない。この連作の1作目と2作目をMoMAが所蔵している。

トルコ領内のアルメニア地方に生まれ、第一次世界大戦中の虐殺を逃れるためアメリカに渡ったゴーキー(1904~1948)が自殺する1年前に描いたのが‘苦悶’、ミロのシュルレアリスムを連想させるが、ミロとちがってすごく重々しい画面。中央の白と黒で描かれているのが苦しみで心が張り裂けそうになっている人物のようにみえてくる。画家自身かもしれない。

マザウェル(1915~1991)が連作として描いた‘スペイン共和国のためのエレジー’は墨の文化に馴染んでいる日本人には難しい抽象画という面が少し和らぎわりと落ち着いてみられる。といっても、鴉の羽や爆弾を連想させるこの黒の塊がスペイン共和国とどうつながっていくのかはいくらながめてもイメージできない。

縦長の画面に赤や青など様々な色彩の束が並んだルイス(1912~1962)の‘第3のエレメント’は熱帯に生息するオウムの美しい羽のようにみえてくる。抽象画はフォルムの印象よりもやはり色彩のもっているインパクトが作品の優劣をきめる。この作品のもつ色彩の訴求力に強く惹かれる。

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