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2018.02.22

セザンヌの‘赤いチョッキの少年’と対面!

Img_0001     セザンヌの‘赤いチョッキの少年’(1888~90年)

Img     ルノワールの‘可愛いイレーヌ’(1880年)

Img_0004    ドガの‘ピアノの前のカミュ夫人’(1869年)

Img_0002     ゴッホの‘日没を背に種まく人’(1888年)

先週の2/14からはじまった国立新美の‘至上の印象派展 ビュールレ・コレクション’(5/7まで)をみてきた。この展覧会を首を長くして待っていたのはひとえにセザンヌ(1839~1906)の傑作‘赤いチョッキの少年’が登場するから。

2015年、2度目のフィラデルフィア美で念願の‘大水浴図’をみることができ、セザンヌのコンプリートへ一歩近づいた。残るはスイスのチューリヒにある‘赤いチョッキの少年’とモスクワ、プーシキン美が所蔵する‘マルディ・グラ’。この2点が目のなかに入れば夢が叶う。だが、そこにたどり着くにはまだまだ時間がかかる。

普通はこの流れはゆったり進むのだが、なんと‘赤いチョッキの少年’と日本でお目にかかることになった。アバウトに計画しているスイス美術館めぐりのとき二重丸をつけている最も重要なピースに会えるのだから嬉しい話。こんなことが起きると自分には‘セレンディピティ’(思わぬ幸運に偶然出会う能力)があるのかな、と勝手に思い込んでしまう。

6点飾られているセザンヌの部屋にありました、ありました!これが美術の本でみて心に強く刻まれた絵かという感じ。視線が向かうのが長い手を印象づけるシャツと小顔のハイライトに使われている白、タイトルの赤いチョッキよりこの明るい白のほうが色彩の強さは上回っている。

セザンヌの肖像画はこの少年でもカード遊びをする農夫でも場の雰囲気がとても静か。この静けさが人物の描写に100%のリアルさがなくてもモデルとの距離感をぐっと縮めることになる。これがセザンヌの肖像画の魅力。

チラシに大きくとりあげられているルノワール(1841~1919)の‘可愛いイレーヌ’は二度目の来日、2010年ルノワール展があったとき国立新美では展示されなかったので、大阪まで追っかけていった。驚くほど精緻に描かれた茶色の髪の毛にまたまた釘づけになった。イレーヌはこのとき8歳だが、顔立ちはもう大人の女性のよう。

画集ではなんどもみているゴッホ(1853~1890)の‘日没を背に種をまく人’はアムステルダムのゴッホ美でもお馴染みの絵だが、こちらのほうが先に描かれた。いずれも浮世絵風の構図と画面中央の紫がイメージのコアになっている。

収穫の一枚があった。ドガ(1834~1917)にこんないい肖像画があったの!と足をとまらせる‘ピアノの前のカミュ夫人’。ぱっとみて女優の沢尻エリカが目の前をよぎった。

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