美術館に乾杯! メトロポリタン美 その二十五
次にメトロポリタンを訪れるのがいつになるかは今のところ未定だが、もしそのときが来たらどの作品を優先的にみるかは決めてある。
まだ出かけていない美術館でも経験のある美術館でもルーチンワークとして気になる美術品のリストをつくっている。そうすると‘志あるところに道あり’でなにかの拍子に遭遇することもある。美術鑑賞というのは夢を長い期間にわたって叶えるという山登りにも似た行為。一歩々進んでいきたい。
METの2階にあるイスラム美術の部屋はこれまで絵画の追っかけに大半の時間を費やしてきたので、まだ足を踏み入れていない。関心の的はブルーのタイルが目を惹く‘礼拝堂壁龕’、これはイランのイスファハーンにある神学校にあったもの。高さは3.43mあるので見ごたえがありそう。
昨年、サントリーで特別展があったセーヴル焼、‘ローズ・ポンパドゥール’として知られる淡いピンクのポプリ容器は鑑賞欲を強く刺激する。METのすぐ近くにあるフリックコレクションのもセーヴルの名品があるが、流石ここもいいものを所蔵している。
1階の近代美術をみたあと出口を真っすぐ進むとむかえてくれるのがアフリカ、オセアニア、南北アメリカ美術。でも、ここはエキゾチックで原始的な力を感じさせる人物彫刻をチラッとみるだけで通りすぎていた。いつか‘女性像のある丸椅子’のようなアフリカの彫り物をじっくりみてみたい。
イサム・ノグチ(1904~1988)の回顧展を2度みたおかげですっかりノグチファンになった。NYの街には有名な野外彫刻‘赤い立方体’があることは知っているが、まだ縁がない。METの‘クーロス’をみてノグ美にも足を運ぶとかなりテンションが上がりそう。
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