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2018.01.15

美術館に乾杯! メトロポリタン美 その三

Img     ボッティチェリの‘受胎告知’(15世紀)

Img_0004     ブロンズィーノの‘若い男の肖像’(1540年)

Img_0001     ヴェロネーゼの‘マルスとヴィーナス’(1570年代)

Img_0002     ロットの‘ヴィーナスとクピド’(1520年代)

ルネサンス絵画のなかで特別の輝きを放っているボッティチェリ(1445~1510)、2年前のちょうど今頃から3ヶ月弱にわたって東京都美で一級の‘ボッティチェリ展’が開催され目を楽しませてくれた。目玉として登場した‘書物の聖母’の精緻に描かれた金の細かい線が今も目に焼きついている。

そのとき、METにあるボッテイチェリの‘聖ヒエロニムスの聖体拝領’の別ヴァージョン(ミラノ個人蔵)が出品された。アメリカの美術館でボッテイチェリを見る機会は限られているのでこういう作品に出会うとすぐ反応する。METにはもう一枚お馴染みのテーマ‘受胎告知’がある。左から放射状にさしこんでくる光をみるとこれは確かに宗教画なんだと、気持ちは自然に静まり深い沈黙の世界に入る。

男性の肖像画をとりあげることはご存知のように少ない。だが、ときどきインパクトが強いのでいつか取り上げようと思わせる人物に出会う。ブロンズィーノ(1503~1572)の‘若い男の肖像’もそんな一枚。METからそう遠くないところにあるフリックコレクションにもこれと同様にとてもいい若い貴族の肖像が響き合うように飾られている。そのため、フィレンツェのウフィッツイに瞬間移動したような気分になる。

METのコレクションの質の高さをみせつけるのはほかにもたくさんある。ヴェネツィア派のヴェロネーゼ(1528~1588)の‘マルスとヴィーナス’は見事な寓意画でここにあるティツアーノやティントレットを上回る出来映え。この絵やロンドンのナショナルギャラリーにある連作‘愛の寓意’はプラハの皇帝ルドルフ2世の注文によって描かれた。

ロレンツォ・ロット(1480~1556)はヴェネツィア生まれの画家なのに、ティツィアーノとは争う土俵を変えマルケ地方の都市などで制作に励んだ。ナショナルギャラリーやミラノのブレタ美にある作品が強く記憶に残っているが、‘ヴィーナスとクピド’も一度みたら忘れられないほどの強烈な磁力を放っている。

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