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2017.12.06

美術館に乾杯! ボストン美 その十二

Img_0001     ゴーギャンの‘我々はどこから来たのか’(1897年)

Img     ルノワールの‘ブージヴァルのダンス’(1882~83年)

Img_0004         モネの‘ラ・ジャポネーズ’(1876年)

Img_0002     マネの‘街の歌い手’(1862年)

好きな画家の大回顧展が海外の美術館であると日程をやりくりをして見に行きたくなるが、幸運なめぐり合わせはそうたびたびやって来ない。印象派やポスト印象派で大きな思い出となっているのはモネ(1840~1926)とゴーギャン(1848~1903)。

2010年、開館10年目を迎えたロンドンのテートモダンで大規模なゴーギャン展が開催された。一番嬉しかったのはスコットランド国立美が所蔵する‘説教のあとの幻影’に会えたこと。画集に必ず載っているこの絵といつか対面したいと思っていたが、ふだん展示されているのはエジンバラ。ここは遠い。はたして縁があるだろうか、という感じだったのでこの展覧会は本当に有り難かった。

回顧展はこのあとワシントンのナショナルギャラリーに巡回したのだが、どういうわけかボストン美にある代表作‘我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか’は出品されなかった。そして、メトロポリタンにある‘マリア礼賛’もワシントンへ行かなかった。

飛車角落ちという感じだが、美術ファンが望む申し分のないラインナップというのはなかなか実現しない。これを思うと、‘我々はどこから来たのか’が2009年、東近美にやって来たのは特別な展示だったことがわかる。日本に貸し出したので翌年のロンドン行きは難しかったのかもしれない。

ゴーギャンの絵と同様、ルノワール(1841~1919)の‘ブージヴァルのダンス’も美術館の至宝。大きな絵でルノワールの全作品のなかでも5本の指に入る傑作。日本で過去2度お目にかかったから、トータルで5回会った。もうすばらしいの一言!

モネの人物画ではすごくインパクトのある‘ラ・ジャポネーズ’もいい思い出。妻カミーユの小顔と着ている着物の赤の強さは忘れられない。今、西洋美で‘北斎とジャポニスム’が行われているが、この肖像画にも人々を魅了したジャポニスムが色濃く描かれている。

来年1月から世田谷美ではじまるボストン美展に出品されるのがマネ(1832~1883)の‘街の歌い手’、三菱一号館美のマネ展(2010年)にも登場したが、再会するため足を運ぶかもしれない。

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コメント

ゴーギャンの、´我々~`

モネの、 ラ・ジャポネーズ は、ボストン美が所蔵してるのてすね。

投稿: Baroque | 2017.12.06 23:56

to Baroqueさん
美術館にはそれぞれ真のお宝がありますが、
ボストン美には5つあります。

ゴーギャンの‘われわれは’
ルノワールの‘ブージヴァルのダンス’
カサットの‘桟敷席にて’
ミレーの‘種をまく人’
サージェントの‘ボイトの娘たち’

本当にすばらしいコレクションです。

投稿: いづつや | 2017.12.07 10:03

ボストンには行った事がないので行ってみたいです。
フイラデルフイアと共に 古い歴史ある美しい都市だそうですね。
両都市とも 
フイルハーモニーも世界一の一つで
 若い頃 演奏会場で聴いたときは、
この素晴らしさは
多分、アメリカは、お金があるから 楽器の値段の差 と、本気で思った事をおもいだしてます。

ミレーの 
種をまく人 も、ボストン美 だったのですね。
ピューリタンの新大陸!

投稿: Baroque | 2017.12.07 17:43

to Baroqueさん
ボストンやフィラデルフィアなどの東海岸の
都市にはヨーロッパ文化への憧れがいろんな
ところにあります。質の高い印象派コレクション
はその現れでしょうね。

投稿: いづつや | 2017.12.08 00:18

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