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2017.12.05

美術館に乾杯! ボストン美 その十一

Img     モネの‘積藁(日没)’(1890~91年)

Img_0003     カイユボットの‘スタンドに並べられた果物’(1881~82年)

Img_0001     ピサロの‘雪に映える朝日’

Img_0005     シニャックの‘サン=カの港’(1890年)

印象派で日本にやって来た作品が最も多いのはモネ(1840~1926)、何度もボストン美展も開催されたのでコレクションのほとんどが出品されたのではなかろうか。だから、アメリカへ行かなくてもモネは堪能できる。

2008年に訪れたときは全部で9点並んでいた。そのなかで感激の一枚が‘積藁(日没)’、夕陽に照らされ燃えるような赤につつまれた積藁の美しさが目に焼きついている。積藁の絵は1990年ロンドンのロイヤル・アカデミーで開催された‘モネ連作展’でお目にかかって以来、数多くみてきたがこのボストンにあるものが群をぬいていい。

カイユボット(1848~1894)に開眼したのはシカゴ美で代表作‘パリの通り、雨’をみたとき。それ以前は関心の度合いは名前を知っているくらいだったが、1993年にみた‘スタンドに並べられた果物’はその明るい色彩のせいで大変魅了された。この静物画の印象がよかったので後の開眼のステージにつながったのかもしれない。

印象派の兄貴格的な存在のピサロ(1830~1903)は点描画などにも手を広げ画域の広い画家。シカゴやフィラデルフィアでも作品をみることはあるが、足がとまるものが多いのがボストン。背の高い木々の前で桶を両手にもって立つ女の子が印象深い‘雪に映える朝日’もその一枚。雪の季節になったのでしみじみながめている。

シニャック(1863~1935)が綿密な点描によって仕上げる海の光景はリズミカルで軽快な調子が際立つのが特徴。スーラの静寂さとは対照的に人々の声が聞こえ柔らかい風の流れが音となってふるえているような感じ。

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