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2017.12.02

美術館に乾杯! ボストン美 その八

Img_0004     ミレーの‘種をまく人’(1850年)

Img_0003     ミレーの‘刈入れ人たちの休息(ルツとボアズ)’(1853年)

Img     クールベの‘分け前’(1857年)

Img_0001     ティソの‘サーカスを楽しむパリの女性’(1885年)

絵画好きに日本の美術館にある最も有名な西洋画はどれかと尋ねたとする。真っ先にあがるのはたぶん山梨県美にあるミレー(1814~1875)の‘種をまく人’か大原美のゴーギャンの‘かぐわし大地’、その‘種をまく人’は岩波書店のロゴマークにもなっているから、とにかくミレーはゴッホ同様日本では根強い人気がある。

1984年、日本橋の高島屋でボストン美が所蔵するミレーがたくさん展示された。目玉はもちろん‘種をまく人’、その横に山梨のものも並んだ。このミレー展がボストン美とのつきあいのはじまり。そして、1993年に訪問、そのときは日本に出品されなかった‘刈入れ人たちの休息(ルツとボアズ)’を熱心にみた。

このところ日本でミレーの絵をみる機会がほとんどない。2003年にBunkamuraにオルセーの‘晩鐘’、‘落穂拾い’、‘羊飼いの少女’が飾られて大きな話題になったが、そのあとはミレーは影がうすい。時代の移り変わりとともに画家に対する好みも変化することはわかっているが、ちょっと寂しい気もする。

クールベ(1819~1877)の‘分け前’はとても大きな絵で立ち尽してみてしまうほどの傑作。狩りをテーマにした作品をクールベは何点も描いているが、これは鹿を仕留めたあとのもの。こういう絵は動物愛好家からみると‘とんでもない!’ということになるのだろう。

イギリスで活躍したフランスの画家ティソ(1836~1902)の‘サーカスを楽しむパリの女性’は妙に気になる一枚。その原因はぶらんこに乗っているサーカス団員ではなくてこちらをじっと見ている女性。奥行きをつくる人物配置がじつにうまく映画のワンカットをみているよう。

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