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2017.12.03

美術館に乾杯! ボストン美 その九

Img サージェントの‘エドワード・ダーリー・ボイトの娘たち’(1882年)

Img_0002     サージェントの‘ヘレン・シアーズ’(1895年)

Img_0001     カサットの‘桟敷席にて’(1878年)

Img_0004     カサットの‘5時のお茶’(1879年)

幸運なことにボストン美に3回も入れたので、この美術館のもっているすばらしい絵画コレクションを存分に堪能できた。だから、その感動をこれから出かけられる方と共有することを念じ作品の選択に心を配っている。

はじめてのボストンだったら、まずはゴーギャンのあの‘われわれはどこから来たのか、、’やモネの‘ラ・ジャポネーズ’のある印象派の部屋がめざすことになるだろうが、アメリカ館のサージェント(1856~1925)とカサット(1844~1926)をみたら喜びはきっと倍増する。

ツアーだと現地のガイドさんが印象派のところには必ず連れて行ってくれるが、アメリカ館までつきあってくれない。そのため、美術館がとっても大事にしている2人の名画を見逃すことになる。その極めつきの絵が‘エドワード・ダーリー・ボイトの娘たち’と‘桟敷席にて’。

カサットの絵は昨年横浜美で行われた回顧展でやっと出品されたが、サージェントの‘娘たちは’あれほど何度もボストン美展があったのにまだ姿をみせていない。‘桟敷席’が来たのだから次はサージェントの番だと思うが、はたして貸し出してくれるだろうか。なにしろこの絵は1993年にはじめて訪問したとき手に入れたガイドブック(英語版)の表紙を飾っている美術館自慢の名画。諦めてはいないが、難しそう。

2年前、この愛らしい娘たちと22年ぶりに再会し体が熱くなった。手前に座っている一番下の女の子がなんといっても可愛い。サージェントはこの子をベラスケスのあの‘ラス・メニーナス’に描かれたマルガリータ王女に仕立てている。

このほかに5点みたが、そのなかに収穫の一枚があった。白い衣装が発光体のように輝いていた女の子、ヘレンの肖像画。絵葉書ではこの輝きがでないのであえて写真におさめたものを使った。もうひとつ、‘チャールズ・インチェ夫人’に魅せられたが、この絵は来年1月からはじまる世田谷美の展覧会に出品される。

カサットの‘5時のお茶’は1993年のときみたが、そのころはまだカサットに開眼してなかったので思い入れが弱かった。じつはガイドブックにはこの絵が載っていて、‘桟敷席’はなぜかでてこない。2枚を一緒にみたら、軍配はどうしても‘桟敷席’にあがる。

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