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2017.12.15

2017年 感動の西洋美術 ベスト10!(2)

Img_0003 ミュシャの‘スラブ叙事詩 原故郷のスラブ民族’(1912年 プラハ市美)

Img_0002     ブリューゲルの‘バベルの塔’(1568年 ボイマンス美)

Img_0001アルチンボルドの‘春’(1563年 サン・フェルナン美術アカデミー美)

3月から6月にかけて多くの美術ファンの関心を集めた西洋絵画が3つ登場した。まず、ミュシャ(1860~1939)の‘スラブ叙事詩’(3/8~6/5 国立新美)、次がブリューゲル(1525~1569)の‘バベルの塔’(4/18~7/2 東京都美)、そして、アルチンボルド(1527~1593)の‘四季’と‘四大元素’(6/20~9/24 西洋美)。

国立新美のあの広い展示室でミュシャの‘スラブ叙事詩’(20点)をみれたことは生涯の思い出。この連作はミュシャ物語には欠かせない最後の大事なピースだが、作品があるのは日本からは遠いチェコの地。どうみたって縁はなさそうと思っていた。

じつは縁ができる手前までは行った。2003年中欧を旅行し、プラハの国立美でミュシャの‘スラーヴィア’と対面したのである。日本にやって来るアールヌーヴォ調の華やかな女性画にこのすばらしい絵が加わったのでもって瞑すべしというところ。

それから14年経った今年奇跡が起こった。なんと、図版でながめていた‘原故郷のスラブ民族’や‘スラブ式典礼の導入’などが目の前に現られたのである。縦6m、横8mという超大作の威力もあって感動袋が破れる寸前だった。こんな嬉しいことがあると夢を見続けているほかの作品についてもついミューズにお願いしたくなる。

ブリューゲルが描いた2作目の‘バベルの塔’も忘れられない一枚。普段この絵が展示されているロッテルダムのボイマンス美はボスやダリもあるため気になっていた美術館。そこからわざわざブリューゲルの傑作とボス2点がお出ましいただいたのだから有り難い。

ブリューゲルで残っているのはベルリンにある‘ネーデルランドの諺’と‘野外での農民の婚礼の踊り’(デトロイト美)、会えるだろうか。二度目のベルリンは可能性があるが、デトロイトは無理かもしれない。

西洋美のアルチンボルド展も大ヒット。なかでもマドリードで美術館巡りをしたとき王立サン・フェルナンド美術アカデミー美で姿をみせてくれなかった‘四季 春’をリカバリーできたのは幸運だった。アルチンボルドとブリューゲルはほぼ同世代。ブリューゲルがバベルの塔の細かいところまで信じられないほど細密に描いたのに対し、アルチンボルドは奇抜な発想によるシュールな人物画で人々をあっと言わせた。その稀有な天才に乾杯!

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