« 美術館に乾杯! ボストン美 その九 | トップページ | 美術館に乾杯! ボストン美 その十一 »

2017.12.04

美術館に乾杯! ボストン美 その十

Img_0001     ホーマーの‘見張り’(1896年)

Img     ホーマーの‘濃霧警報’(1885年)

Img_0003     コールの‘楽園追放’(1828年)

Img_0002    ビーアスタットの‘バッファローの移動’(1867年)

アメリカの美術館をはじめて訪問したのは27年前の1990年、NYのメトロポリタン、MoMA,フリック・コレクショ、ン、そしてワシントンのナショナルギャラリーをまわった。そのとき関心の的だったのは古典絵画やフランス印象派の画家、ピカソ、シャガール、マティス、ミロ、ダリたちの作品。だから、アメリカの画家はかすりもしなかった。

ホッパー(1882~1967)やホーマー(1836~1910)、ハドソンリバー派などが頭に入りだしたのはアメリカの美術館を本格的にまわるようになった2008年から。これによって、アメリカ絵画の魅力が体で感じられるようになった。

ホーマーの得意とした海洋画を知ったのは1985年に出版された‘世界名画の旅’という本、ここに‘八点鐘’が載っていた。そのあと、1993年に‘見張り’があるボストン美にでかけたのに、鑑賞のエネルギーはもっぱらゴーギャンの‘われわれは何処から来たのか、、’やモネ、ルノワール、ゴッホに注がれホーマーはまったく意識の外。

ガイドブックにでている‘見張り’をみて、惜しいことをしたと思ってもあとのまつり。その後智慧のリカバリーに22年もかかった。現在、この絵は2010年秋に完成したアメリカ館に飾ってある。入館するとすぐツアーメンバーから離れて速足で展示室にむかった。予想外にあまり大きな絵ではなかったが、画面いっぱいに描かれた船員の顔と時鐘の圧倒的なリアリズムに息を呑んでみていた。

ホーマーは全部で6点あったが、海面のうねりで大きな魚をとりこんだ小舟が激しく揺れる様子を描いた‘濃霧警報’に視線が釘づけになった。念願のホーマーに会えて懸案の仕事をやりとげたような気分だった。次の目標は‘八点鐘’、これを所蔵しているのはマサチューセッツ州アンドーバーにあるアディソン・ギャラリー、夢が叶うことをミューズにお願いしている。

アメリカのブランド美ではどこへいってもトマス・コール(1801~1848)やエドウイン・チャーチ(1826~1900))、アルバート・ビーアスタット(1830~1902)らのハドソンリバー派の雄大な風景画を楽しむことができる。ボストンではコール(2点)とビーアスタット(3点)に遭遇した。とくには長くみていたのはジョン・マーチンを彷彿とさせる‘楽園追放’と強い生命力をみせつける‘バッファローの移動’。

|

« 美術館に乾杯! ボストン美 その九 | トップページ | 美術館に乾杯! ボストン美 その十一 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/65878/66122727

この記事へのトラックバック一覧です: 美術館に乾杯! ボストン美 その十:

« 美術館に乾杯! ボストン美 その九 | トップページ | 美術館に乾杯! ボストン美 その十一 »