2017年 感動の展覧会 ベスト10!
今年みた展覧会をふりかえって心に残るものをいつものように10選んでみた。出かけた美術館は京都・大阪への遠征を含めてちょうど40展。そこからのベスト10なのですぐ決まる。
★春日大社展 1/17~3/10 東博
★ミュシャ展 3/8~6/5 国立新美
★海北友松展 4/11~5/21 京博
★ボイマンス美展 4/18~7/2 東京都美
★アルチンボルド展 6/20~9/24 西洋美
★ボストン美の至宝展 7/20~10/9 東京都美
★歌麿大作 吉原の花 7/28~10/29 岡田美
★狩野元信展 9/16~11/5 サントリー美
★運慶展 9/25~11/26 東博
★国宝展 10/3~11/26 京博
昨年はカラヴァッジョ展など西洋絵画にいいのが多かったが、今年は日本美術の存在感をぐんとまし7つ入った。絵画、彫刻、やきもの、工芸などこれぞ日本美術の真髄!という感じでその充実した内容は長く記憶に残るものとなった。
とくに嬉しいのは長年追っかけていた作品と例年以上に多く会えたこと。4つもある。春日大社のびっくりするほどすばらしい鎧兜、京博の国宝展に出品された龍光院の曜変天目茶碗、箱根の岡田美に里帰りした歌麿の肉筆画‘吉原の花’、そしてボストン美蔵の英一蝶の‘涅槃図’。この感動の余韻はあと半年はもつ。
回顧展で期待値通りの大きな満足がえられたのが京博の海北友松展と東博の運慶展。展示の最後に登場した友松の‘月下渓流図屏風’には200%しびれた。こんないい絵がアメリカの美術館におさまっていたとは!一生忘れられない鑑賞体験だった。
西洋絵画はミュシャの‘スラブ叙事詩’とボイマンス美のブリューゲルの‘バベルの塔’がみられたことが最大の収穫。ルーヴルとかプラドにある作品だと日本で見る機会があるかもしれないが、この2点はチェコとオランダの美術館の所蔵。
だから、日本に登場するなんてことは奇跡に近い。でも、実現してしまうのだから日本は美術大国。つくづくいい美術環境のなかで暮しているなと思う。
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コメント
いづつやさん、こんにちは。本年も楽しくて勉強になるブログをありがとうございました。
先日、東中野の住宅街にある、東京黎明アートルームへ行ってきました。高級旅館のミニ美術品コーナーを覗いた印象です。(笑)
今までは月に2週間ほどの開館でしたが、2018年1月からは開館日が増えるそうです。若冲が展示されるので、また行きたいなと思っております。
慌ただしい大晦日ですが、いづつやさんも 良いお年をお迎え下さいね。
投稿: みどりがめ。 | 2017.12.31 10:49
to みどりがめさん
今年も是真や大宮の盆栽など嬉しい情報を
いただき、ありがとうございました。
東中野に豪華な展示コーナーがありますか、
テイクノートしときます。
良いお年をお迎え下さい。
投稿: いづつや | 2017.12.31 16:44