魅了される定番の浮世絵展示!
年の終盤になると出かける展覧会が少なくなるので、東博ではお目当ての‘刀剣展’を鑑賞した後ほかの部屋もあちこちまわってみた。
2階の10室はお馴染みの浮世絵があるところ。今でているのは大半が歌川国芳(1797~1861)の忠臣蔵関連のもの。今年は確か府中市美で国芳をやっていたが(?)、まあいいかとパスした。でも、国芳への関心は衰えていない。最後の出動で収穫だったのはここに展示されている‘仮名手本忠臣蔵’、このシリーズはみたという記憶がない。
それに対し‘誠忠義士伝’は目が慣れている。とくにカッコいい姿で描かれているのが‘富守祐右衛門正固’、こういう中国歌舞伎のようアクロバチックな手足の動きは視線を釘づけにする。
国芳と同じ年に生まれた歌川広重(1797~1858)の最晩年の傑作‘名所江戸百景’が5点並んでいた。前にみてから間隔があいたが、やはりこの江戸百景は心に響く。季節柄雪の光景を描いた‘愛宕下藪小路’と‘びくにはし雪中’を長くみていた。‘びくにはし雪中’で目に飛び込んでくる‘山くじら’の看板はご存知のように猪の肉のこと。展示は25日(月)まで。
本館に入って右に進んだ最初の部屋が11室。ここにおやっという彫刻があった。お気に入りの木喰(1718~1810)の‘自身像’。この頬がぷくっとふくれた笑貌をみるたびに人生笑って生きていこうと思う。ここの仏像は来年2/4まで展示されている。
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